株式会社ビッグウイングは、ヘビーデューティなアウトドアグッズ好きな人ならきっとご存知の、「スタンレー」などの商品を輸入する代理店です。様々な魅力あるブランドを日本で紹介しつつ、オリジナルのブランド「asobito」も展開。ビッグウイングの取り扱いブランドやコンセプトについて、関東営業所を訪ね広報の山本さんにお話を伺うことができました。
「スタンレー」というブランド名は、輸入アウトドアグッズ好きの人なら、一度は耳にしたことがあるのでは?100年以上の歴史を持つ「スタンレー」は、アメリカのサーマルウェアのブランドで、ヘビーデューティなステンレス真空断熱ボトルで知られています。この「スタンレー」の正規輸入代理店をしているのが、今回お伺いした株式会社ビッグウイングなのです。
本国であるアメリカでは、その堅牢さから工事業者や農作業に従事するブルーカラーワーカーの御用達である「スタンレー」。一生ものとされるほどの丈夫さを誇り、実際にLIFETIME WARRANTY(生涯保証)がついているほどです。「スタンレー」と言えばラフなハンマートーンペイントがタフさを感じさせる「クラシックシリーズ」が有名ですが、このシリーズは保温・保冷効果の高い断熱ステンレスボトルとなります。
「スタンレー」は2019年2月にロゴをリニューアルし、ブランドネームのみだったロゴにタフさを想起させる熊のマークがプラスされました。力強さを感じさせる熊ですが、可愛いというお客様の声もあるのは、「スタンレー」ユーザーの多様化にもよるのかもしれません。というのは、アメリカでは8割近くのユーザーが男性だそうですが、日本においては女性ユーザーも半数ほどいるとのこと。本国よりも幅広い層に受け入れられていることも、日本での人気が高い理由かもしれません。
同時に、商品シリーズにも多様化が進んでいます。「スタンレー」というと浮かぶ、武骨なデザインがカッコいい「クラシックシリーズ」以外にも、ファミリー層やオフィスでの使用も念頭においたシリーズも登場。「GOシリーズ」のようなライトなマルチユースのシリーズ、オフィスで重宝しそうなコーヒーを入れて運べる「真空マグ」など、日常生活にもフィットする商品が続々生まれています。もちろん本国のユーザーイメージに合う、重量感があり耐久性を高めた「マスターシリーズ」に見受けられる、骨太のイメージも健在です。
ビッグウイングでは、キャンプ場などで活躍するバッグやケースを、オリジナルのブランド「asobito」にて展開しています。厚手の綿帆布にパラフィン加工を施した生地は、撥水性があるだけではなく、とても丈夫。スキレットやダッチオーブンがそのまま入る型もあり、車に乗せても周りが汚れません。使い始めこそ固めの手触りですが、徐々にこなれた風合いへと変化していくので、経年変化も楽しみの一つです。
「asobito」には様々な型があり、フラップがついて小物を入れるのに適したツールボックスや、「スタンレー」のクックセットがすっぽり入るバッグも。ペグケースのような小ぶりな型もありますが、これは当初リフターケースとして登場したとのこと。それをペグやハンマーケースとして使うお客さんも現れ、そうしたユーザーの声によって変化していった商品なのです。一番人気はキャンプ場で便利な薪ケースで、約40cm角もあるゆとりあるサイズ。薪をたっぷり入れることができますが、これも取引先のユーザーの声を反映させて作られた型だそう。
「スタンレー」同様、ヘビーデューティなイメージがあるアウトドアブランドが「Snugpak」。イギリスはヨークシャーに工場を持つ「Snugpak」は、ヨーロッパに工場を持つブランドが減る中、ヨーロッパでの生産を継続している稀有な存在となっているそうです。そのもの作りの精神は、軍隊に採用されるほどの丈夫な作りに反映。ジャケットなどのウェアはイギリス軍やNATO軍に採用されており、こちらもタフさを誇っています。
「Snugpak」は化学繊維綿を使用しているので丸洗いが可能で、羽毛のシュラフに比べるとかさばりますが、濡れても短時間で乾くのが特徴。また、「タクティカルシリーズ」のシュラフの一部はサイドではなく中央が開くセンタージップ。これは銃を抱えたまま入ることができるように作られているそうで、さすが軍隊仕様ですね。こうしたタフでヘビーなイメージは、ミリタリー好きな人の心をとらえそう。ファミリーキャンプなどのライトユーザー向けには、「ベースキャンプシリーズ」があります。
キャンプサイトに食品を持ちこむ時、クーラーボックスを使用している人も多いかと思います。駐車場から近いテントサイトならハードなクーラーボックスでも構いませんが、ちょっと距離がある時や、釣りなどの移動するアクティビティで活躍するのが、ソフトタイプのクーラーボックス「AO coolers」。本国アメリカでは、食肉業や水産業などに従事するプロに愛されている商品です。
バッグのような見た目でソフトなのに、その断熱効果はお墨付き。それは他社のソフトクーラーと比べると、約3倍もの厚みを持つ断熱材を挟んでいるため。インナーに縫い目がないのも特色の一つで、汚れやすいクーラー内部のお手入れが簡単にできるのです。そしてソフトクーラーボックスのメリットは、何と行ってもその軽量さ。サイズ展開も豊富なので、入れるものによって使い分けが可能。バックパックタイプもあるので、ちょっと離れた場所に運ぶ時や足元の状態が悪い時、または釣りをする人にとってマストな存在になりそうです。
もともとビッグウイングの輸入取扱いは、ナイフから始まったそう。アメリカはカンザス州で1902年に生まれた、歴史あるナイフブランドである「BUCK(バック)」も取り扱っています。ブレードをチタニウムでコーティングしているため錆びつきにくく、強度も高いナイフとして、第二次世界大戦中にも高い評価を受けていた「BUCK」は、その歴史に思いを馳せ、クォリティに信頼を寄せるナイフファンに愛され続けています。
バイクに乗ることもアウトドア・アクティビティと言えるかと思いますが、ビッグウイングではバイカー用のヘッドウェアやアイウェアのブランド、「BOBSTER/ZANheadgear(ボブスター/ザン・ヘッドギア)」の商品も展開。スカル柄や蜘蛛の巣柄などもあるネオプレンフェイスマスクは、西海岸系のインパクト溢れるビジュアル。デザインだけではなく、呼吸がしやすい、サイズ調整がしやすいなどの小技の効いた作りもうれしい。隙間から埃が入りにくいクローズドセルフォームを持つアイウェアもあり、デザインと共に、機能も目を惹く存在です。
そして気になるのが、キャンプでの過ごし方の一つとしてのハンモックの使用。2016年より「HAMMOCKS for Hiker」というイベントが開催されているほど、注目を集めつつある存在です。このイベントにも出展しているのが、ビッグウイングの取り扱いブランドの一つ、ハンモックブランドである「KAMMOK(カモック)」。ハンモックの楽しみ方は広がりを見せ、荷物用のハンモック、ハンモック用虫除けネットなども。「KAMMOK」では余ったハンモック生地を使って、バッグなども作られています。
「こだわりのある商品を世界から」をモットーとするビッグウイング。近年は商品の選択と集中に注力し、今の時代にあったブランドに絞り込んでいるとのこと。そしてアウトドアライフをより便利に、楽しく彩る商品群をもっと人々に知ってもらうため、アウトドアフェアやフェスへの出展は、年に34~35回にもなるという高頻度。中にはスタンレー商品をもらえる輪投げや、薪ケースで薪を運ぶレースなど、遊び心溢れたイベントも開催されています。まずはフェアに足を運んで、ビッグウイングの取り扱いブランドに触れてみてはいかがでしょうか。
【株式会社ビッグウイング】
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