焚き付け道具は、何を持って行く?
「じつは昔から憧れてたアウトドア。新しい趣味として、キャンプ料理にチャレンジしてみたい」というかた。そう、誰もが最初は初心者です。
初心者の皆さんにとって、まず迷ってしまうのは「何を持って行けばいいの??」ということでしょう。
便利なガスコンロなども重宝しますが、今回は「カマドで薪を燃やして料理をしてみたい」という人向けに、焚き付け道具についてアドバイスいたします。
着火道具は、マッチやライターなどを持参すればOK。では次に、焚き付け道具(最初に燃やす物)は?
「えーっと、とりあえず新聞紙を持って行こう」という人が多いと思います。なるほど、確かに一番身近で手軽なアイテムではあります。
が、同じく身近で手軽なアイテムとして、よりオススメしたいのが牛乳パック! その理由は…
ぜひ、この動画を見てください!
動画でよく分かる、新聞紙と牛乳パックの燃え方の違い
実際の燃え方の様子を比べて見ると、違いは歴然。
この実験では、新聞紙がわずか50秒で燃え尽きたのに対し、牛乳パックは3分25秒も安定して燃え続けました。
カマドで薪を燃やして料理しようとする際、初心者にとってのハードルの一つが
「薪が、なかなか燃えてくれない。少し火が着いたと思っても、すぐまた火が消えてしまう…」ということです。
その大きな理由としてよくあるパターンが、焚き付けに新聞紙を使っていること。新聞紙は燃える時間が短いので、新聞紙の炎を薪に移すのは案外、難易度が高いのです。マッチを何本も擦ったり、ライターを何度もカチカチさせて火を着けるのに、またすぐ燃え尽きて、ちっとも料理が進まずイライラ…。
ここでつまずいて疲れ果ててしまうと、アウトドア料理がイヤになってしまいます。そうならないために、安定した燃え方をしてくれる牛乳パックが、特に初心者にはオススメなのです。
紙質と、燃え方の違いとの関係は?
牛乳パックと同様に使いやすい焚き付け道具として、じつは紙コップも挙げられます。
お菓子の紙容器の燃え方と比べてみると…
紙コップは牛乳パックと同じように、安定した燃え方をしています。
一方、お菓子の紙容器は今ひとつな燃え具合。
これは、なぜなのかと言いますと、紙質の違いによる結果です。牛乳パックや紙コップのような「液体を通さないための紙」は、それだけ丈夫で綿密な紙質だということです。
また、動画の中でも紹介している通り、新聞紙は燃えガラの灰が多く残ってしまうのもデメリットです。
新聞紙のメリットも
もちろん、新聞紙のメリットもあります。新聞紙と牛乳パックを組み合わせて焚き付けにしてもいいですし、新聞紙は焚き付け以外にも様々な使い道があります。鍋敷きにしたり、鍋に着いた黒いススを落とすのに使ったり、荷物を運ぶ際の梱包やクッション材に使ったりと、非常に便利なアイテムとなって活躍してくれます。
キャンプに行く時には必携の便利アイテムと言えるでしょう。
まとめ
薪で炊く御飯や料理には、やはり格別な味わいがあります。また、薪の炎の美しさは、それを見つめているだけで心がホッとするものです。
日常から離れ、火に癒されるキャンプ料理。ぜひ、いろいろな料理にチャレンジしてほしいと思います。
そんな初心者の皆さんのために、キャンプ料理の基礎知識をお伝えします。
今回は、カマドで薪を燃やす際の焚き付け道具について。新聞紙と牛乳パックの燃え方の違いとは…??