更新:2025.5.16 作成:2025.5.16

モンベル新・ストームクルーザー登場|軽量性と快適性が進化

モンベルの定番レインウェア「ストームクルーザー」が2025年春、さらなる軽量化と着心地の向上を果たしてリニューアル。独自素材「スーパードライテック®」が進化し、防水透湿性と携行性を高次元で両立。登山から縦走まで頼れる1着の魅力を徹底解説します。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
お気に入り
目次
  1. ついに登場!新ストームクルーザーとは
  2. 新「スーパードライテック®」の実力とは
  3. 旧モデルとの違いは?スペック徹底比較
  4. 着て実感!使い勝手と着心地レビュー
  5. どんな人におすすめ?選び方ガイド

ついに登場!新ストームクルーザーとは

ストームクルーザー ジャケット Men’s

ストームクルーザー ジャケット Women’s

環境と快適性を両立したリニューアル

2025年春、モンベルの名作レインウェア「ストームクルーザー」が待望のリニューアルを果たしました。最大の進化は、新素材「GORE-TEX ePE(expanded Polyethylene)」の採用。これまで使用されていたePTFE素材と比べて、環境負荷の少ないPFCフリー仕様でありながら、優れた防水透湿性能をキープしています。

このリニューアルは、モンベルが長年追求してきた「軽量性」「快適性」「耐久性」という3つのバランスを、現代のアウトドアニーズに合わせて再構築した結果といえます。特に気候変動や環境問題への関心が高まる中、素材の選定にまで配慮が行き届いているのは、さすがモンベルといえる姿勢です。

アウトドアユースに最適化された設計

外観こそ従来モデルと大きく変わらないように見えますが、各部のディテールは実用性を高めるよう大きく見直されています。たとえば、リュックのハーネスと干渉しにくい立体裁断の肩まわりフードのフィット感の向上ベンチレーションの配置最適化など、登山や縦走といった本格的なアウトドアシーンでもストレスの少ない設計となっています。

さらに、裾や袖口の調整機構も進化しており、着脱やレイヤリングの自由度もアップ。従来品と比べてわずかに重量が軽くなりつつ、耐風性や引き裂き強度といった基本スペックも妥協されていません。

新「スーパードライテック®」の実力とは

軽くてしなやか、それでいて強い

2025年春にリニューアルされた新ストームクルーザーには、モンベル独自の「スーパードライテック®」が採用されていますが、今回の最大の進化はその内部構造にあります。新たに導入されたのは、GORE-TEX社が開発したePE(expanded Polyethylene)メンブレン。この高機能素材を、モンベルが独自にラミネートし、オリジナル素材として仕立て直したのが「スーパードライテック®」です。

つまり、「スーパードライテック®」はあくまで製品名であり、その中にゴアのePEメンブレンが中核素材として使用されている形です。この構造により、環境への配慮(PFCフリー)と高い透湿防水性能を両立した、ハイブリッドなレインウェア素材が完成しました。

防水・透湿性能を高次元で両立

スーパードライテック®の最大の魅力は、高い防水性能と優れた透湿性の両立にあります。大雨や強風下でもしっかりと水の侵入を防ぎつつ、行動中に発生する汗や湿気を効率よく外へ排出。これにより、ジャケット内のムレや不快感を抑え、快適な山行をサポートします。

また、素材自体が非常に軽量でコンパクトに折りたためるため、ザック内でかさばらず、携行性にも優れます。雨が降らない日でも「念のため持っていく」装備としてストレスが少なく、日帰り登山から縦走登山まで幅広く対応可能。レインウェアの枠を超えた「常用アウター」として使える性能です。

旧モデルとの違いは?スペック徹底比較

このコンパクトさは魅力

軽量化とフィット感の進化

今回のリニューアルにより、ストームクルーザーは約10%の軽量化を実現しています。例えばメンズのMサイズで約254g(旧モデル:約280g)となり、実用上もはっきり感じられるほどの差です。特に縦走登山やスピードハイクでは、この軽さが全体の疲労感に影響します。

また、素材の柔らかさとしなやかさが向上したことで、着用時のごわつき感が軽減。新たに見直された立体裁断パターンも相まって、腕の上げ下げやザックを背負った状態でも動きやすくなっています。軽く羽織れるレインウェアとしての完成度が、確実に一段階アップしています。

細部まで実用性を追求したアップデート

新モデルでは、各部ディテールの使い勝手も向上。止水ジッパーの開閉がよりスムーズになり、グローブを装着したままでも扱いやすくなりました。また、フードのドローコード配置も見直され、激しい風雨の中でも顔まわりをしっかりフィットさせることができます。

さらに、肩まわりや背面のカッティングが刷新され、リュックのハーネスと干渉しにくくなるよう設計。袖口のベルクロや裾のドローコードといった調整機構も引き続き搭載され、着脱やレイヤリング時のストレスを最小限に抑えています。

このように、ただ軽くしただけでなく、登山での実用性に直結する細部のブラッシュアップが徹底されているのが、今回のモデルチェンジの大きな魅力です。

着て実感!使い勝手と着心地レビュー

驚くほどしなやかで動きやすい

実際に新しいストームクルーザーを羽織ってまず感じるのは、圧倒的なしなやかさと軽やかさ。ePE素材の柔らかい質感により、ジャケットが体に自然にフィットし、腕を上げたり体をひねったりといった動作もスムーズ。旧モデルではやや気になったゴワつきがほとんどなく、長時間の登山やハイクでもストレスを感じません。

また、軽さの恩恵は歩き続けることで実感が増していきます。特にUL装備を重視する登山者や、長距離縦走を想定している方には、この軽量性と着心地の良さは大きなメリットになります。

雨風に強く、汗ムレも感じにくい

もちろんレインウェアとしての基本性能も文句なしです。大雨の中で着用してもジッパーや縫製部からの浸水は皆無で、防水性の高さはこれまでと同等かそれ以上と感じられます。フードのフィット感も絶妙で、風雨の中でも視界を確保しながら移動できる安心感があります。

さらに透湿性も優秀で、内部のムレを効率よく排出してくれるため、夏場の蒸し暑いコンディションでも快適性が長時間持続。ベンチレーションの開閉もしやすく、行動中にこまめに温度調節ができる点も魅力です。

このバランスの良さは、春夏秋の3シーズンにわたる山行はもちろん、冬のレイヤリングの一部としても十分に機能します。コンパクトに収納できる点もあり、日帰り登山から本格縦走まで幅広く活躍するモデルといえるでしょう。

どんな人におすすめ?選び方ガイド

はじめての本格レインウェアにも最適

新ストームクルーザーは、登山初心者〜中級者まで幅広い層におすすめできるレインウェアです。理由は、軽量で着心地が良く、耐久性や防水性にも妥協がないから。特にこれから本格的に登山を始めたいという人にとって、「長く使える安心感」と「山での快適性」の両方を手に入れられる1着です。

また、サイズ展開も豊富で、ユニセックスモデルの他、女性用やショート丈タイプも用意されているのもポイント。体型や装備に合わせた細やかな選択ができるため、自分にぴったりの1枚を見つけやすくなっています。

軽量装備派・UL志向にもフィット

装備の軽量化を重視するUL志向の登山者にも、このモデルはおすすめです。前モデルよりも軽量化され、かつ収納時はコンパクト。バックパック内で場所を取らず、装備全体をミニマルに保ちたい人にはぴったりです。

特に「軽いけど防水性が心配…」という声にも、ePE素材の高い防水透湿性がしっかり応えてくれます。日帰り登山やファストパッキングはもちろん、縦走登山やアルプス登山の予備装備としても安心して携行できます。

他モデルとの比較:トレントフライヤー、レインダンサーとどう違う?

ベルの他レインウェアとの違いも整理しておきましょう。

  • トレントフライヤー:より軽量・コンパクト。UL登山者向けで耐久性は控えめ。

  • レインダンサー:コスパ重視で、やや重めだが堅牢性が高い。

ストームクルーザーはその中間に位置する万能モデルで、「軽さと強さ」「価格と性能」のバランスが非常に良いのが特徴です。長く使える1着を探しているなら、まさに最有力候補です。

関連タグ:

KEYWORD

この記事に関連するキーワード

CATEGORY

その他のカテゴリ

月間人気ランキング

今月もっとも見られている記事

連載

【製品紹介】究極にコンパクトを追求した21gのコーヒードリッパー

【製品レビュー】2019年発売のSOTO・マイクロトーチアクティブを使ってみた!

コンテスト

おすすめ

編集部のおすすめ