
更新:2026.10.16 作成:2026.10.16
タープ選びで最初にぶつかるのが、ヘキサにするかレクタにするか、という問題です。見た目で選んでいいのか、人数で決めるべきなのか。お店でも2つを並べて悩んでいる人をよく見かけます。
この記事では、形、ポールの本数、日陰の広さ、設営のしやすさ、風への強さ、見た目の6つで2つを比べ、人数とキャンプのスタイル別にどちらが向くかを言い切ります。軽さが売りのウイングタープにも触れておきます。
2つの違いは、ほとんどが「形」と「ポールの数」から生まれています。ここを押さえると、日陰や設営の差にも納得がいくはずです。数値は、スノーピークの公式ストアにある同じシリーズのMサイズを例にします(2026年10月時点の表記)。
ヘキサタープは、名前のとおり六角形のタープです。四辺がゆるくカーブしているのが特徴で、基本は真ん中に2本のポールを立て、残りの4か所はロープで地面に固定します。パーツが少ないので、慣れれば比較的かんたんに張れます。
スノーピークのHDタープ“シールド”・ヘキサ(M)は、本体475×420cmで対応人数は4名。メインポールは280cmと240cmを1本ずつ使うよう案内されています。メーカーの紹介文は「立てやすく、風に強い王道タープ」。この一言に、ヘキサの性格がよく表れていますよ。
レクタタープは長方形の1枚布です。メインポール2本で中央を持ち上げ、四隅をサブポール4本で支える、合計6本の張り方が基本になります。屋根が四角く広がるので、下の空間を隅まで使えるのが強みです。
同じシリーズのレクタ(M)は、本体415×340cmで対応人数は6名。推奨のポールは240cmが2本と170cmが4本です。外寸はヘキサMより小さいのに、対応人数は2名多い。ここに、2つの形の違いがいちばんはっきり出ています。
まずは全体を表で見てください。優劣ではなく、それぞれの得意分野が分かれている、と読むのがコツです。
| 比べる点 | ヘキサタープ | レクタタープ |
|---|---|---|
| 形 | 六角形。四辺がカーブしている | 長方形。屋根が四角く広がる |
| ポールの本数(基本) | 2本 | 6本(メイン2本+サブ4本) |
| 日陰になる面積 | 外寸のわりに狭め | 広い。隅まで使える |
| 設営のしやすさ | パーツが少なく、慣れればかんたん | ポールが多く、少し手間がかかる |
| 風への強さ | メーカーが「風に強い」とうたう | 商品説明は広さが中心 |
| 見た目 | 曲線がきれいで、テントと合わせやすい | 実用的。「運動会っぽい」という声も |
ヘキサは辺がカーブしているぶん、外寸のわりに日陰が狭くなりがちです。スノーピークの店舗スタッフも2018年のブログで、Lサイズ同士なら設営に必要な面積はほとんど同じなのに、有効面積はかなり違う、と説明しています。
日陰の広さを最優先するなら、迷わずレクタです。四隅までまっすぐ屋根が張るので、テーブルや椅子を端まで並べられます。真夏の日差しや雨の日に、濡れずに過ごせる範囲が広いのもレクタの強みですよ。
もうひとつ覚えておきたいのは、タープの影は太陽とともに動くことです。朝夕の低い日差しでは、影は屋根の真下から大きくずれます。外寸ぎりぎりの日陰を当てにせず、影が動いても収まる余裕を見ておくと、レクタの広さのありがたみがよく分かります。
立てるポールが2本で済むヘキサは、設営の手順が少なく、収納もコンパクトです。レクタはポールが6本あるぶん手間がかかり、荷物もかさばりやすくなります。ポール・ペグ・ハンマー込みのセットで比べると、ヘキサMは9.5kg、レクタMは11.8kgでした。
ただしレクタにも、設営の手間に見合う良さがあります。四隅のサブポールが屋根を持ち上げるので、横からの出入りがしやすいのです。人の出入りが多いグループキャンプでは、この差が意外と効いてきます。
スノーピークはヘキサを「風に強い」と紹介していますが、レクタの説明は有効面積の広さが中心で、風への強さはうたっていません。屋根が広いほど受ける風も大きくなる、と考えておくのが自然です。どちらの形も、風上側を下ろしてペグで固定すれば風よけにできます。ヘキサの場合は、反対側を別売りのポールで持ち上げる張り方です。
とはいえ、どちらの形でも過信は禁物です。コールマンは「風速6M以上になると立てるのも難しくなります」としていて、迷ったら一度中止してキャンプ場に状況を確かめるよう呼びかけています。風が強い日は、形より「張らない判断」が先ですよ!
見た目はヘキサの得意分野です。曲線のシルエットはテントと並べても絵になり、スノーピークも「テントとの接続もしやすく」と紹介しています。レクタは実用一点張りの形で、店舗のブログには「運動会っぽい」という声も紹介されていました。
一方、張り方のアレンジはレクタが一枚上手です。四辺にループやグロメット(ハトメ)が多い製品が多く、片側だけ下げる、高さを変えるといった工夫がしやすい。ヘキサも四隅に別売りのポールを4本足せば、レクタのように広く張れるものがあります。
ここからは結論です。人数とキャンプのスタイルを当てはめれば、どちらにするかはほぼ決まります。メーカーの対応人数はあくまで目安なので、荷物の量や過ごし方も合わせて考えてください。
少人数なら、広さよりも軽さと設営の速さを取るのが正解です。小さめのヘキサが第一候補で、コールマンのヘキサライトⅡのように、420×420cmほどの小ぶりなヘキサもあります。一人で張って一人で畳むなら、ポール2本の手軽さはそのまま武器になりますよ。
もっと荷物を減らしたいなら、ウイングタープも候補です。ヘキサやレクタより小ぶりなものが多いタープで、軽くコンパクトに収まるのが魅力。そのかわり日陰になる面積が小さく、リビングとしては狭めなので、座って過ごす時間が長い人には物足りないかもしれません。
4人家族は、どちらの形も選べるちょうど境目です。スノーピークの公式マガジンは、タープは「少し大きいかも」と感じるくらいのものを選ぶよう勧めています。それに従うなら、対応6名のヘキサLかレクタMが候補になります。
決め手はスタイルです。テントとつないで景色を楽しみたい、見た目にもこだわりたいならヘキサL。夏のデイキャンプが多い、テーブルまわりを広く取りたいならレクタM。迷ったら「日差しの強い季節に使うかどうか」で決めると後悔しませんよ!
対応人数ちょうどのサイズを避けたいのは、タープの下に置くのが人だけではないからです。テーブル、椅子、クーラーボックス、調理道具を並べると、屋根の下は思ったより早く埋まります。4名用のヘキサMに4人で入ると、荷物の置き場が日なたにはみ出しがちだと考えておきましょう。
6人以上のグループや、人が出たり入ったりするBBQなら、迷わずレクタです。スノーピークのレクタ(L)は本体550×440cmで対応8名。広い日陰と横からの出入りのしやすさは、大人数でこそ生きてきます。
設営の手間は、人数でカバーできます。サブポールを立てる人とロープを張る人に分かれれば、6本のポールもそれほど苦になりません。ペグは適切な長さのものを最後まで打ち込み、ロープはしっかり張る。キャンプの途中でも、ときどき張り具合を確かめておきましょう。
ヘキサとレクタの違いは、ポールの数と形が生む「手軽さ」と「広さ」の差です。日陰の広さや大人数での使いやすさを取るならレクタ、設営の手軽さと風への強さ、見た目を取るならヘキサ。どちらが上というより、得意分野がきれいに分かれています。
人数で迷ったら、少し大きめを選んでおけば対応できる場面が増えます。少人数やソロで軽さを優先したいときは、小さめのヘキサやウイングタープを。最初の1枚は、自分がいちばん多くやるキャンプの姿を思い浮かべて選んでみてください。
設営に自信がないなら、ポール2本で立つヘキサから始めるのがおすすめです。パーツが少なく、慣れれば比較的かんたんに張れます。ただし、夏のデイキャンプやBBQが中心で日陰の広さを優先したいなら、最初からレクタを選んでも構いません。使う人数とスタイルで決めてください。
製品によって違います。スノーピークのHDタープ“シールド”シリーズは、タープ単品ではポールが別売りで、ポール・ペグ・ハンマーまでそろうのはProセットです。レクタはポールが6本必要になるので、買う前にセット内容と推奨のポールの長さを公式ページで確かめておきましょう。
濡れずに過ごせる範囲が広いのは、日陰の面積が大きいレクタです。ただ、どちらの形でも張り出した部分の上に雨がたまりやすくなります。コールマンは、予備のロープを使って雨水を逃がす「雨落とし」を作る方法を紹介しています。雨の強い時間帯に設営しないことも大切です。
関連タグ:
この記事に関連するキーワード
その他のカテゴリ