
更新:2026.11.6 作成:2026.11.6
みかん狩りというと、遠くの産地まで行かないとできないイメージがあるかもしれません。実は関東にも、日帰りで行けるみかんの産地がいくつかあります。木から自分でもいだみかんをその場で食べる体験は、子どもにとっても大人にとっても、ちょっと特別な時間になりますよ。
この記事では、11月〜12月に子どもと一緒に行ける関東のみかん狩り5か所を、今季の時期の目安とあわせて紹介します。坂やトイレ、雨の日の扱いといった親として気になる点と、おいしいみかんの見分け方、上手なもぎ方もまとめました。
関東のみかんの産地は、海に近い暖かな斜面や、山に囲まれた盆地など、みかんが育ちやすい条件のそろった場所にあります。行き先を選ぶ前に、時期の目安と、子ども連れで知っておきたいことを整理しておきましょう。
神奈川県の湯河原や小田原では、相模湾を望む日当たりのよい斜面にみかん畑が広がっています。一方、埼玉県寄居町の風布地区は、地元の観光協会が日本のみかん栽培の北限地域の一つと紹介している場所。茨城県桜川市の真壁町も、温州みかんの北限地とされています。
寄居のみかん栽培は天正年間(1573〜92年)までさかのぼり、400年以上の歴史があるそうです。「こんな山の中でもみかんが育つんだね」と話しながら畑を歩くと、子どもにとってはちょっとした社会科見学にもなります。
今回紹介する5か所は、早いところで10月上旬から、遅いところでは12月中旬まで開いています。11月なら5か所とも営業期間に当たるので、子連れで予定を立てるならこのあたりが狙いやすいかなと思います。
甘さについては、茨城県の酒寄みかん園を案内する桜川市観光協会が、10月中は酸味が強めで、だんだん甘みが増して11月にいちばん甘くなると紹介しています。開園の時期は天候や実りぐあいで前後することがあります。
今回の5か所にも、斜面に畑があると案内されているところが多くあります。平らな公園とは違って足元が傾いていたり、段になっていたりするので、ベビーカーで畑の中を回るのは難しいと考えておいたほうがよさそうです。まだ歩くのがおぼつかない子には、抱っこひもがあると助かります。
トイレと雨の日の扱いは、場所によってまちまち。トイレの有無まで書かれているところは多くないので、駅や案内所などで先に済ませておくのが無難です。雨の日は中止や休園になる場所があるので、天気が怪しい日は朝のうちに予定を考え直すくらいの気持ちでいると、子どもをがっかりさせずに済みますよ。
ここからは、今季(2026年)の営業を公式の案内で確かめられた5か所を紹介します。料金や営業日、予約の要否は年によって変わるため、出かける前に必ず各公式サイトや電話で確認してください。
湯河原では、湯河原みかん狩り組合の案内所で受け付けをして、農園の車で畑まで送ってもらう仕組みです。湯河原温泉の公式観光サイトによると、今季は2026年10月10日から12月17日まで、案内所の受付は9時から15時まで。案内所は千歳川沿いのJR東海道線のガード下にあり、自家用車では畑まで入れないので、車の場合も案内所へ向かいましょう。
畑は相模灘を望む山の中腹の、日当たりのよい斜面に広がっています。電車で行く場合は湯河原駅から送迎してもらえるので、案内所に電話を、とのこと。子どもと歩く距離が短くて済むのはありがたいですね。気をつけたいのは雨の日で、雨や悪天候の日は中止になり、案内所も閉まって電話もつながらなくなります。
小田原市の根府川(ねぶかわ)にある、相模湾を一望できるみかん園です。公式サイトによると、今季のみかん狩りは2026年10月10日から始まっていて、季節の案内では10月末から12月がみかん狩りの時期とされています。
場所はJR東海道線の根府川駅から歩いて20分ほど、西湘バイパスの石橋インターから車で10分ほど。みかん狩りの時期は根府川駅から送迎してもらえると案内されているので、電車派の家族にも行きやすいかなと思います。
寄居町の風布地区と小林地区には、合わせて20ほどのみかん園があります。寄居町観光協会によると、開園期間は10月20日から12月中旬まで(育ちぐあいで多少前後)で、営業時間の目安は9時ごろから17時ごろ。天候によっては休園になることもあり、詳しくは各みかん園に問い合わせるよう案内されています。
秩父鉄道の波久礼(はぐれ)駅からは、小林みかん山まで歩いて30分、風布みかん山まで40分ほど。観光協会は風布地区まで約1時間とも紹介していて、小さい子の足だともっとかかると考えておいたほうがよさそうです。子連れなら車のほうが気楽です。
東京都内でも、みかん狩りはできます。武蔵村山市によると、11月上旬から狭山丘陵の南斜面にあるみかん農園などでみかん狩りができ、甘さの中にほどよい酸味がある、全体的に味の濃いみかんが特徴とのこと。市のページには今季の各園の開園時期が載っていて、早い園は11月1日から始まっています。
気をつけたいのは、なくなり次第終了という点です。12月まで続くとは限らないので、早めの時期に行くほうが安心かなと思います。今年はみかん狩りを中止している園もあります。
筑波山の斜面を利用した、真壁町酒寄(さかより)地区のみかん園です。桜川市観光協会によると、今季は10月25日に一部の園が、11月1日に全体がオープンし、期間は12月上旬まで。各園に駐車場とトイレがあると案内されているのは、子連れにはかなりうれしいポイントです。収穫は自分でハサミを使い、その場で試食もできます。
一方で、道には狭いところや坂道があり、カーナビが細い道を案内することもあるそうです。観光協会は「つくし湖」を経由して、のぼり旗に沿って進むよう案内しています。雨の日は休園する園もあるので、天気が微妙な日は事前に電話しておくと安心ですよ。5か所の要点を表にまとめました。
| 場所 | 所在地 | 今季の時期の目安 | 子連れで知っておきたいこと |
|---|---|---|---|
| 湯河原のみかん狩り | 神奈川県湯河原町 | 10月10日〜12月17日 | 案内所から農園の車で畑へ。雨や悪天候の日は中止 |
| オーランジェ・ガルデン | 神奈川県小田原市根府川 | 10月10日から(案内では10月末〜12月) | みかん狩りの時期は根府川駅から送迎 |
| よりい風布・小林みかん山 | 埼玉県寄居町 | 10月20日〜12月中旬 | 波久礼駅から徒歩30〜40分(風布地区へは約1時間とも)。天候で休園あり |
| 狭山丘陵のみかん園 | 東京都武蔵村山市 | 11月上旬から(なくなり次第終了) | 園ごとに開園日が違う |
| 酒寄みかん園 | 茨城県桜川市真壁町 | 10月下旬〜12月上旬 | 各園に駐車場とトイレ。道が狭いところあり |
せっかく自分でもぐなら、おいしい一つを選びたいもの。ここでは見分け方ともぎ方、子連れで持っていくと助かるものをまとめます。
農林水産省の広報誌では、おいしいみかんの選び方として、ヘタが小さめで少し枯れているもの、濃いだいだい色でつるっと滑らかなもの、皮がふかふかしておらず張りがあるもの、が挙げられています。木になっている実でも、この3つを見るだけでずいぶん選びやすくなります。
子どもには「いちばん色の濃いのを探してみて」と声をかけると、宝探しのように夢中になってくれます。我が家でも、選んだみかんをどっちが甘いか食べ比べするのが定番の遊びになりました。
ハサミを使う園では、三重県のページでも紹介されている「二度切り」を覚えておくと安心です。まず枝を1〜2センチ残して切り、次にヘタのぎりぎりのところをもう一度切る方法。一度でぎりぎりを切ろうとすると実を傷つけやすく、逆に枝が残っていると、カゴの中でほかのみかんを傷つけてしまうからです。
ハサミの扱いは、小さい子には少し難しいところ。子どもが実を手で支えて大人が切る、という分担にすると安全で、子どもも「自分でとった」気分を味わえます。もぎ方や道具の決まりは園によって違うので、受付で教わったやり方に従いましょう。
斜面の畑を歩くので、足元はスニーカーなど滑りにくい靴が向いています。みかんの汁で手や服がべたつくこともあるので、ウェットティッシュやタオル、皮を入れるゴミ袋があると助かります。11月から12月は朝晩に冷え込む日もあるので、子どもには脱ぎ着しやすい上着を一枚持たせておくと安心です。
関東のみかん狩りは、海を見下ろす湯河原や小田原、北限の産地として知られる寄居や筑波山の斜面、そして都内の狭山丘陵と、意外なほど選択肢があります。11月は5か所とも営業期間に当たり、子どもと出かけるにはちょうどいい季節。送迎がある、駐車場やトイレがそろっているなど、家族の事情に合わせて行き先を選んでみてください。
天候や実りで開園や休園が変わりやすいので、出かける前に最新の情報を確かめ、雨の日の代わりの予定も一つ考えておくと安心です。自分でもいだみかんの味は、きっと子どもの冬の思い出になりますよ。
今回紹介した5か所は、10月上旬から12月中旬のあいだに開いていて、11月なら5か所とも営業期間に当たります。ただし、なくなり次第終了の園や天候で休園する園もあるので、出かける前に公式の情報を確かめてください。
雨の日は中止や休園になる場所があります。湯河原は雨や悪天候の日は中止、寄居や酒寄でも天候によって休園する園があると案内されています。天気が怪しい日は、出かける前に各園や案内所に確認しましょう。
湯河原は湯河原駅から、オーランジェ・ガルデンはみかん狩りの時期に根府川駅から送迎があると案内されています。寄居は秩父鉄道の波久礼駅から歩いて30〜40分ほどが目安ですが、風布地区までは約1時間とも案内されています。酒寄は、つくば駅からはバスを乗り継いで、JR水戸線の岩瀬駅からはバスで「旧酒寄駅跡」まで行き、そこから15分ほど歩きます。バスは曜日や時間で運行路線が違うので、時刻表も確かめておきましょう。
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