更新:2018.7.21 作成:2018.7.12

ワンバーナーの定番、プリムスの153ウルトラバーナーを使ってみよう!

プリムスのワンバーナーの定番「P-153」。ワンバーナーを探しているキャンパーやトレッキング好きには人気があり、非常に使いやすいバーナーです!そんなP-153を筆者が使ってみましたので、レビューを含めどんなバーナーかをご紹介します!ぜひ参考にしてみてください!
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目次
  1. ワンバーナーとは?
  2. プリムス・153ウルトラバーナーとは?
  3. プリムス・153ウルトラバーナーの機能
  4. プリムス・153ウルトラバーナーの使い方
  5. プリムス・153ウルトラバーナーを使ってみた
  6. プリムス・153ウルトラバーナーのお手入れ
  7. プリムス・153ウルトラバーナーを持って、登山・キャンプに出掛けよう!

ワンバーナーとは?

ワンバーナーとは、登山やキャンプで使用する、1つの火口でガス・ガソリンを燃料のバーナーを指します。このワンバーナーは調理器具で調理をしたり、お湯を沸かしたりと言わばアウトドアシーンでの「コンロ」の役割を果たします。登山用であれば収納時に非常にコンパクトになるもの、キャンプ用であれば大きい調理器具を乗せても安定し、火口も大きいものが人気があります。

プリムス・153ウルトラバーナーとは?

プリムスとは?

プリムスとは、1892年にスウェーデンで創業した燃焼器具専門メーカーです。人類初の南極点到達や世界最高峰エベレスト登頂などにも、プリムスのバーナーが携行されています。日本には1985年に輸入が開始されて以来、登山シーンで多く使われています。また、近年ではキャンプでの利用を想定されたツーバーナー「オンジャ」も発売され、今後もますます注目が集まります。

153ウルトラバーナーとは?

153ウルトラバーナーとは、プリムス定番の高火力出力のワンバーナーです。収納時はコンパクトになり手のひらサイズに収納でき、4本のゴトクで大きめのクッカーでも安定します。さらに3600kcal/hもの火力で調理にストレスを感じさせません。携行性、安定性、高出力と登山におけるワンバーナーが必要な要素すべてそろっているバーナーが153ウルトラバーナーです。

プリムス・153ウルトラバーナーの機能

標準機能

火力     :3600kcal/h
燃焼時間   :約55分(IP-250ガス使用時)
本体重量   :116g
ゴトクの大きさ:ゴトクを広げた場合は148mm
        ゴトクを畳んだ場合は90mm
収納サイズ  :7.5×8.8×3.0cm
付属品    :ナイロン製スタッフバッグ

 

高い燃焼効率

砂や小さな塵などが侵入しにくいバーナーヘッドで詰まることがなく、3600kcal/hを維持します。X字ゴトクの防風性も手伝って、高出力を安定して維持することができます。

X字ゴトクで防風性・安定性を確保

X字ゴトクにより火口が4つに分かれているため、1面が風などで消えてしまっても、他の3面は燃焼し続けます。クッカーを上に上に乗せることと、X字ゴトクの設計により風の吹き抜けを抑えているため実現できる防風性です。また4本のゴトクは大きいクッカーを置いても安定するため、キャンプシーンでの調理にも適しています。

手のひらサイズでコンパクトに収納

116gという驚異の軽さに加え、手のひらサイズにまで小さくなる設計で、大きめのクッカーになら収納してしまうことも可能です。収納時の大きさと重さが気にならない、登山シーンに最適なワンバーナーです。

プリムス・153ウルトラバーナーの使い方

プリムスのバーナーに使用するガスの種類と選び方

プリムスのワンバーナーに使用するガスには春夏用の「ノーマルガス」とオールシーズン用の「ハイパワーガス」があります。ガス内部の圧力は外気温によって左右され、気温が低くなると気化しにくくなる性質があります。山は標高が高ければ高いほど気温も下がるため、季節や登る山の標高に応じてガスを選ぶようにしましょう。

プリムスのバーナーにはプリムスのガスを選ぼう

プリムスのガスは、プリムスのバーナーに合うようなガスのバルブの形状、ノズルの太さになっています。他社のガスをプリムスのバーナーに使用すると形状が異なるため、ガス漏れの可能性があり大変危険です。必ずガスとバーナーは販売メーカーを合わせて使いましょう。

ノーマルガス(IP-250G)

ブタンガス(ノルマンブタン約65%、イソブタン約33%、他)が充填されており、春~秋の温暖な時期向けのガスです。登山ではなく、キャンプシーンで使う場合もこちらを選びます。

ハイパワーガス(IP-250T)

ブタンガス約75%、プロパンガス約25%が充填されている他に、気化促進機構というノーマルガスにはないテクノロジーが搭載されているため、ガス内部の圧力が外気温に影響されにくく、寒冷地でも問題なく点火することができます。気温が低い時期の登山や、標高が高い山に登る場合はハイパワーガスを選ぶようにしましょう。

点火手順

①バーナーにガスをセット

153ウルトラバーナーにプリムス専用ガスをセットします。
ネジ山になっているため、垂直に差し込み止まるまで回しましょう。

②ガスのつまみを開ける

ガスの出力ツマミを半分程度開き、ガスが出ている「シュー」という音を確認します。
音がしない場合はガス缶のガスが空になっている場合があります。

③点火する

「シュー」と音が確認できたら、圧電点火装置を押し点火します。

④火力を調整する

火口全体から炎が出ていれば完了です。調理内容によって火力は調整しましょう。

点火時の注意点

・標高が高い山で使う場合は、圧電点火装置が作動しない場合があります。点火しない場合は、ライターを火口に近づけて着火しましょう。そのため、ライターは必ず携行するようにしましょう。
・ガスとバーナーの接続する際は、必ず垂直に取りつけるようにしましょう。曲がって取り付けるとガス漏れの原因となり大変危険です。

プリムス・153ウルトラバーナーを使ってみた

平地でお湯を沸かしてみた

気温は30℃の環境で、ノーマルガスを使用、火力を最大に上げて500mlの水を平地で沸かしてみました。クッカーはEPIの容量800mlのチタンクッカーを使用しました。
結果は…3分20秒ほどで水が沸騰しました。なかなか早いですね。

 

尾瀬(1500m地点)で使ってみた

尾瀬ヶ原(1500m地点)、気温25℃の環境で同じクッカーで水500mlを沸かしました。
圧電着火装置で問題なく着火でき、火力も見る限りは弱くは感じません。
結果は3分30秒ほどで水は沸騰しました。標高が高くなるので、火力が弱くなると思いましたが、ほとんど平地と変わらない結果でした。

涸沢(2300m地点)で使ってみた

北アルプスの涸沢(2300地点)で気温5℃の環境で同じクッカーで水500mlを沸かしました。
圧電点火装置は問題なく作動しています。心なしか少し火力は弱い気がしますが、結果は4分程で水は沸騰し、沸騰時間の差は少しだけでした。しかしこの後、穂高岳山荘(3000m地点)では圧電点火装置は点火せず、やむなくライターで着火しました。

使ってみての感想

火力

実際に使用してみた感想は、2000mを越えても火力は落ちにくく、圧電点火装置も問題なく作動しました。3000m地点では残念ながら、ライターでの点火になってしまいましたが、火力は問題なく沸騰させることができました。またお肉や野菜も炒めることができ、お湯を沸かす以外の調理も問題なくできます。

収納

私自身は収納袋の色が黒で、ザックの中に入れてしまうと見えにくくなるため、ザックの小さいポケットに収納しています。収納袋は厚手のナイロン生地のため、バーナーの角がザックの生地に当たることはありません。

ガスの消費量

登山時に使用するガスは250サイズのガス缶を使用することが一般的です。2泊3日のテント泊で、合計6回の食事に使うとガス缶3分の2程度の消費量でした。2泊程度のテント泊なら250サイズのガス缶で充分でしたので、ファミリーキャンプなどで揚げ物や炒める調理で多用しても、問題ありません。

プリムス・153ウルトラバーナーのお手入れ

153ウルトラバーナーの火口は細かい網目状になっています。細かい塵が入ると、燃焼しなくなってしまう可能性もあるため、使用後はブラシで軽く磨くようにしましょう。また、調理中のこぼれがX字ゴトクに付着してしまった場合は、燃焼中の炎で焼き付いてしまう前に汚れを落としましょう。

プリムス・153ウルトラバーナーを持って、登山・キャンプに出掛けよう!

本記事では、ワンバーナーの購入を検討されている登山・キャンプ初心者の方に向けて、153ウルトラバーナーの機能やガスの選び方、実際の使用感を解説致しました!153ウルトラバーナーがあれば、山での楽しみ方が広がります♪ぜひ試してみてくださいね!

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