
更新:2026.10.29 作成:2026.10.29
寒くなってくると「キャンプは春までお休みかな」と思いがちですが、関東には冬のあいだも営業しているキャンプ場がいくつもあります。ただ、子どもと一緒だと、夜中に寒くて起きてしまわないか、雪道は大丈夫かと、心配の種も増えますよね。
この記事では、関東で冬も営業しているキャンプ場を5か所、電源やお湯の出る炊事場、お風呂といった「冬に助かる設備」を軸に紹介します。料金や営業日は変わることがあるので、行く前に必ず公式サイトで確かめてくださいね。
冬のキャンプ場選びで、我が家がいちばん重く見ているのは景色よりも設備です。寒さをしのぐ手段があるかどうかで、夜の過ごしやすさがまったく変わるからです。
電源付きのサイトなら、ホットカーペットや電気毛布のような火を使わない暖房が使えます。テントの中で火を使う暖房は一酸化炭素中毒のおそれがあるので、子連れにとって電源は心強い味方です。ただし、使える電気の量の上限はキャンプ場ごとに違います。
もうひとつ見落としがちなのが、炊事場のお湯です。冬の水道の水はとても冷たく、食器洗いが一気につらい作業になります。お湯の出る炊事場があると片付けが楽になるだけでなく、子どもの手や顔を洗ってあげるときにも助かります。
同じ関東でも、標高の高い高原とそうでない場所とでは、冬の厳しさが大きく違います。今回紹介する北軽井沢のキャンプ場は標高1100mにあり、公式の案内では例年11月から4月ごろまで積雪と路面凍結が予想されるとのこと。一方、那須高原のキャンプ場は標高400mで、雪は年に数回、多くは数日から1週間ほどで融けると案内されています。
雪景色の中で遊ばせてあげたいのか、まずは冬の寒さに慣れたいのか。家族の経験や車の装備に合わせて選ぶのが、失敗しないコツかなと思います。冬用タイヤがないなら、雪の心配が少ない場所から始めるのがおすすめです。
ここからは5か所を紹介します。冬の営業や設備は2026年10月下旬の時点で公式の案内を確かめたものです。
| キャンプ場 | 所在地 | 冬に助かる設備 | 冬の営業 |
|---|---|---|---|
| 成田ゆめ牧場オートキャンプ場 | 千葉県成田市 | 電源サイト、一部お湯の出る炊事場、24時間使えるシャワー | 休業日は年に数日 |
| ケニーズ・ファミリー・ビレッジ | 埼玉県飯能市 | 電源サイト、冬の給湯、冬向けのレンタル品 | 営業(月1回程度の不定休) |
| キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原 | 栃木県那須町 | 電源付きのオートサイト、温水の出る炊事場、大浴場(休む時期あり) | 通年(1・2月は週末のみなど、冬は休みあり) |
| 芦ノ湖キャンプ村 レイクサイドヴィラ | 神奈川県箱根町 | 浴室と暖房付きのケビン棟、電源付きのオートサイト | 年中無休 |
| 北軽井沢スウィートグラス | 群馬県長野原町 | 電源付きの冬テントサイト、貸切風呂「薪焚の湯」 | 冬テントの期間に営業 |
観光牧場「成田ゆめ牧場」のとなりにあるキャンプ場です。公式に案内されている休業日は年に数日だけで、冬も営業しています。キャンプ場の利用者は、牧場の優待入場券を買うと滞在中に何度でも入れるので、動物とふれあったり、牧場で遊んだりしながら過ごせます。じっとしていられない、うちの子のようなタイプには特にうれしいところです。
電源が使えるのはA〜Cの電源サイトで、区画は約9m四方。炊事場は場内に3か所あり、D・Gサイトの炊事場は一部でお湯が使えます。シャワーは24時間利用でき、男性用9部屋・女性用8部屋と数も多めです。
名栗川のほとりで1994年から続く、ファミリー向けのオートキャンプ場です。公式のQ&Aでは「道路状況はそれ程厳しくなく、寒中キャンプも可能」とされていて、冬も月1回程度の不定休を除いて営業しています。
冬に助かるのは、炊事場の給湯です。10月頃から3月末までお湯が出るようになっています。電源は多くのサイトで使え(河原サイトの一部は電源なし)、ホットカーペットやセラミックファンヒーターなど冬向けのレンタル品もそろっています。近くに日帰り温泉が2か所ありますが、早いところは18時に閉まるので、入る時間を先に決めておくのがおすすめです。
那須高原の林の中にある、子ども向けのイベントやアトラクションが充実したキャンプ場です。営業は通年ですが、1月中旬〜3月上旬は不定休があり、公式SNSでは1・2月は週末のみの営業と案内されています。基本のオートキャンプサイトは全区画に電源が付いていて、容量は20A程度。場所によってはコンセントが一口なので、10m以上の延長コードと分岐コンセントを用意するよう案内されています。
場内には温水の出る炊事場が3か所あり、コインシャワーや大浴場もあります。ただし大浴場は時期によって休むので、営業日はカレンダーで確かめてください。雪は年に数回で、国道や県道はすぐに除雪される一方、脇道や場内の日陰は凍っていることがあるそうです。12月から2月は、スタッドレスタイヤやチェーンを準備するよう呼びかけています。
富士箱根伊豆国立公園の中、芦ノ湖畔にあるキャンプ場で、年中無休で営業しています。標高は約730mあり、東京や横浜より平均で5℃ほど低いと言われているそうです。子連れで冬に行くなら、浴室とキッチンが付いたケビン棟が心強い存在。全室にパネルヒーターがあり、公式でも小さな子どもがいる家族にはケビン棟をすすめています。
テントで泊まる場合、オートサイト25区画のうち電源付きは4区画だけなので、空きは早めに確かめておきたいところです。共同浴場は秋からは主に土曜日だけの営業で、今シーズンは1月3日から3月中旬まで冬季休業(凍結防止のため)と案内されていて、休みの日は近くの日帰り温泉を紹介してもらえます。また、ここでは暖を取るための焚き火はできず、火を使えるのは調理のときだけ。寒さ対策は、服装と寝具でそろえておきましょう。
浅間山の北のふもと、標高1100mにある高原のキャンプ場です。春から秋のシーズンが11月末で終わると、12月上旬から翌年4月上旬までは冬テントの期間として営業します(切り替えの間に休みがあります)。公式の案内では、1月の最低気温は例年の平均で-8.9℃。雪が積もれば、子どもが大喜びする雪遊びもできる場所です。
冬テントのサイトは多くに電源が付いていて(電源なしの区画もあります)、雪かき用のシャベルも借りられます。体を温めるなら、薪ボイラーで沸かす貸切風呂「薪焚の湯」へ。浴室は4つで床暖房付き、予約制です。そしてここは冬用タイヤが必須。公式では、積雪期は関越道から渋川伊香保を通るルートをすすめています。テント泊が不安なら、薪ストーブのあるコテージやキャビンもおすすめです。
冬は、移動と夜の寒さへの備えで過ごしやすさが大きく変わります。我が家で毎回確かめている点をまとめました。
那須高原や北軽井沢のように、キャンプ場自身が冬用タイヤの準備を求めているところもあります。北軽井沢のキャンプ場は、12月について「積雪がなくても、路面は凍結する恐れがあります」と案内しています。雪が見えないからといって、ノーマルタイヤで大丈夫とは限らないんですね。
出発の前日と当日の朝には、天気予報と道路の情報、キャンプ場のお知らせを見ておきましょう。那須のキャンプ場も、出かける前に電話で問い合わせるよう呼びかけています。冬は日が短いので、明るいうちに着ける時間に出発すると落ち着いて設営できますよ。
寒いからといって、テントの中でガスや石油の暖房を使うのは危険です。日本ガス石油機器工業会は、ランタンやこんろなどのガス器具をテント内では絶対に使用しないよう呼びかけていて、入口を開けていても一酸化炭素中毒のおそれがあるとしています。子どもと寝るテントでは、火を使わない電気の暖房と寝袋・マットで暖かさをつくるのが基本です。
電気の暖房にも注意点があります。日本電機工業会は、電気カーペットを「就寝用」として使わないよう案内しています。比較的低い温度でも、長く肌に触れていると低温やけどになることがあるためです。電気毛布も、NITE(製品評価技術基盤機構)は寝る前に温めたら目盛りを下げ、就寝中はスイッチを切るよう呼びかけています。ホットカーペットは寝る前にテントを温めるのに使い、夜は寝袋と重ね着で過ごす、という使い分けがおすすめ。使う電気は、キャンプ場の上限を超えないよう足し算しておきましょう。
冬も営業している関東のキャンプ場は、牧場のとなりのキャンプ場から雪の積もる高原まで、幅があります。選ぶときは景色より先に、電源・お湯・お風呂がそろっているか、そして家族の車で無理なく行けるかを見てみてください。
寒い季節のキャンプは準備が多いぶん、うまくいったときの楽しさもひとしおです。予約の前と出発の前には公式の案内を確かめて、家族のペースで冬のキャンプを楽しんでくださいね。
楽しめますが、寒さで困らない仕組みを先に用意しておくのが大切です。電源サイトや、ケビン・キャビン・コテージなどの建物を選ぶと、夜の冷え込みへの不安がぐっと減ります。お湯の出る炊事場やお風呂があるキャンプ場なら、子どもの世話も楽になります。
料金や営業日、設備の営業期間は、年度や季節で変わることが多いためです。冬は、凍結を防ぐためにお風呂などの設備を休む時期もあります。予約の前には、各キャンプ場の公式サイトで最新の営業カレンダーとお知らせを確かめてください。
場所と天気によります。今回の5か所では、那須高原と北軽井沢のキャンプ場が、冬用タイヤやチェーンの準備を公式に呼びかけています。ほかの場所でも、冷え込んだ朝は道が凍ることがあるので、出発前に天気と道路の情報、キャンプ場のお知らせを確かめてください。不安なら、無理をせず日程を変えるのも大切な判断です。
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