
更新:2026.11.1 作成:2026.10.31
朝晩の冷え込みが厳しくなる季節のキャンプでは、温かい飲み物が一杯あるだけで、子どもの機嫌も大人の気持ちもずいぶん変わります。我が家でも、テントを張り終えたあとの「ひと息の一杯」がすっかり楽しみになりました。
この記事では、子どもと一緒に飲めるホットドリンクを5つ、キャンプで作りやすい手順と一緒に紹介します。番外編として大人向けのホットワインも少しだけ。保温ボトルの上手な使い方と、やけどを防ぐための置き方もまとめました。
寒い中で一からお湯を沸かして、材料を量って……となると、子どもを待たせてしまいます。家で少し準備しておくだけで、現地ではお湯を注ぐか、小鍋で温めるだけになりますよ。
板チョコは家で細かく刻んで袋に入れておく、はちみつや砂糖はスティックタイプを持っていく、スパイスは1回分ずつ包んでおく。これだけで、現地の作業がぐっと減ります。キャンプの調理台は狭く、瓶や計量スプーンを広げるとすぐにいっぱいになってしまうんですよね。
子どもに「どれにする?」と選んでもらえるよう、何種類か持っていくのもおすすめです。我が家では袋を並べて選ばせるだけで、ちょっとしたお店ごっこのような盛り上がりになります。自分で選んだ一杯だと、最後までちゃんと飲んでくれることが多いかなと思います。
特別な道具はいりません。牛乳を温める小鍋、かき混ぜるスプーン、レモンやチャイをこす茶こし、あとは家族の人数分のマグがあれば大丈夫です。牛乳はクーラーボックスで冷やして運び、使う分だけ小鍋で温めるようにしましょう。
マグは子ども用と大人用で色を分けておくと、取り違えを防げて便利です。持ち手まで熱くなりにくいものだと、子どもが自分で持つときも少し安心できます。
ここからは、我が家で作りやすいと感じている5つと、番外編の大人向けを1つ紹介します。分量は食品メーカーや団体の公式レシピ、アウトドア誌のレシピを目安にしていますが、甘さは家族の好みで加減してくださいね。
| 飲み物 | 主な材料 | 作り方の要点 | 子ども向けのポイント |
|---|---|---|---|
| ホットチョコレート | 板チョコ、牛乳 | 溶かしたチョコに温めた牛乳を少しずつ | 甘さはチョコの量で調整 |
| ホットレモネード | レモン、はちみつ、砂糖、お湯 | 甘みを溶かしてからレモンを搾る | 1歳未満ははちみつを使わない |
| ゆず茶 | 市販のゆず茶、お湯 | カップで溶かすだけ | はちみつ入りは原材料を確認 |
| 甘酒 | 米麹の甘酒 | 小鍋で弱火で温める | 原材料が米麹のものを選ぶ |
| チャイ | 紅茶の茶葉、牛乳、スパイス | 沸騰直前で茶葉を入れて蒸らす | 子どもの分はカフェインレスで |
| ホットワイン(大人のみ) | 赤ワイン、果物、スパイス | 沸騰させずに温める | 子どもには出さない |
子どもにいちばん人気なのは、やっぱりホットチョコレートです。明治の公式レシピでは、ミルクチョコレート1枚(50g)に牛乳300mlで2杯分。刻んだチョコを湯せんで溶かし、軽く温めた牛乳を混ぜながら少しずつ加えると、なめらかに仕上がります。レシピでは生クリームも使いますが、キャンプでは省いても十分おいしいかなと思います。
キャンプでの湯せんは、お湯を張った小鍋に、刻んだチョコを入れた金属のマグを浸けるだけ。マグは熱くなるので、軍手などでつかみましょう。仕上げにマシュマロを浮かべると、うちの子は溶けていく様子をじっと見つめています。ぬるくなったら弱火で温め直せばOKです。
アウトドア誌で紹介されている配合は、1杯(200ml)にレモン1個、はちみつ大さじ4、砂糖大さじ2。沸かしたお湯に甘みを溶かしてからレモンを搾り入れ、茶こしでこして注ぎます。市販のレモン果汁を使えば、搾る手間も省けます。
気をつけたいのが、1歳未満の赤ちゃんにはちみつを与えないこと。乳児ボツリヌス症のおそれがあるため、下の子がまだ小さいご家庭は砂糖だけで作ってくださいね。甘さは好みで加減してよいので、我が家では子どもの分を少し控えめにしています。
いちばん手軽なのがゆず茶です。ゆずを砂糖やはちみつに漬け込んだ韓国の伝統茶で、ジャムのような市販品をお湯で溶かすだけ。茶葉を使わないので、子どもにも出しやすい一杯です。量は商品の表示を目安に、薄ければ少しずつ足していけば大丈夫です。
ゆずの皮が入っているので、スプーンでかき混ぜながら飲むのがおすすめ。はちみつ入りの商品もあるので、1歳未満の子に出すときは原材料を確かめてください。瓶ごと持っていくと重いので、使う分だけ小さな容器に移していくと荷物が軽くなります。
甘酒は、市販のものを小鍋で温めるだけなので、寒い朝にもぴったりです。甘酒には米麹から作るものと酒粕から作るものがあり、農林水産省の案内では、米麹の甘酒はアルコール度数1%未満とされています。子どもと飲むなら、原材料を見て米麹のものを選ぶと安心かなと思います。
温めるときは弱火で、ときどきかき混ぜながら。火にかけている間は、小鍋のそばを離れないようにしましょう。お米の甘さが好きな子なら、砂糖を足さなくても喜んで飲んでくれるはずです。
大人がつい飲みたくなるのがチャイ。日本紅茶協会のレシピでは、2杯分で茶葉6gに水160mlと牛乳160ml。手鍋で水と牛乳を沸騰直前まで温め、スパイスパウダーをティースプーン約1/3加えたら、少量のお湯にひたした茶葉を入れて火を止め、ふたをして3〜4分蒸らしてから茶こしで注ぎます。
ただ、紅茶にはカフェインが含まれます。食品安全委員会の資料でも、海外の機関が子ども向けのカフェインの目安を示していることが紹介されています。我が家では、子どもの分はカフェインレスの紅茶で作り、スパイスも控えめにしています。
子どもが寝たあとの静かな時間には、大人向けのホットワインを。酒類メーカーの案内では、沸騰寸前まで温めた赤ワインを、はちみつやオレンジ、シナモン、ショウガなどを入れたマグに注ぐ作り方が紹介されています。温めすぎると突沸してやけどの危険があるので、沸騰させないのがポイントです。
当然ですが、これはお酒です。子どものマグと取り違えないよう色で分け、車を運転する人も飲まないようにしましょう。
温かい飲み物は、子どもにとって楽しみであると同時に、やけどの原因にもなります。保温ボトルの使い方と、子どもに渡すまでの流れを決めておくと、親も落ち着いて楽しめますよ。
保温ボトルは、家で沸かしたお湯を運ぶ役にすると便利です。入れる前に熱湯を注いで1〜2分ほど置く「予熱」をしておくと、保温の効果が続きやすいとメーカーも案内しています。落としたりぶつけたりしてへこむと保温の力が落ちることがあるので、ポーチやタオルで包んで持っていきましょう。
一方で、牛乳や乳飲料、果汁は入れないようにします。成分が腐敗することがあり、長く入れておくとガスで中の圧力が上がって、中身が噴き出すおそれがあるためです。果肉やお茶の葉も詰まりや漏れの原因になります。飲み物を作って詰めていくのではなく、お湯だけを運んで現地のマグで仕上げる。これが我が家のやり方です。
子どもは大人より体が小さく皮膚も薄いので、熱い飲み物をかぶると重いやけどになりやすいと、消費者庁が注意しています。作りたてをそのまま渡さず、少し冷ましてから大人がひと口確かめて渡しましょう。熱いケトルやマグは、子どもの手が届かないテーブルの中央に。引っ張って倒すおそれがあるので、テーブルクロスも使わないほうが安心です。
万が一やけどをしたら、すぐに流水や容器にためた水で10分以上冷やします。水道やシャワーの水を患部に直接当てないこと、服の上からかかったら脱がさずに服ごと冷やすことも覚えておきたいですね。水場が遠いサイトなら、すぐ使える水を多めに用意しておくと心強いです。
キャンプのホットドリンクは、特別な道具がなくても、家での小分けと保温ボトルのお湯があれば十分に楽しめます。チョコ、レモン、ゆず、甘酒、チャイと味の違うものをいくつか用意しておけば、子どもが自分で選ぶ楽しさも加わって、寒い時間がちょっとしたイベントになりますよ。
そのうえで大切なのは、保温ボトルにはお湯だけを入れること、はちみつは1歳を過ぎてから、そして熱い飲み物は子どもの手が届かない場所に置くこと。この3つを押さえておけば、親も落ち着いて一杯を楽しめるはずです。次のキャンプで、家族のお気に入りの一杯を探してみてくださいね。
おすすめしません。メーカーは、牛乳や乳飲料を保温ボトルに入れないよう注意しています。長く入れておくと成分が腐敗し、ガスで中身が噴き出すおそれがあるためです。保温ボトルにはお湯だけを入れ、チョコと牛乳は現地で温めて仕上げましょう。
紅茶にはカフェインが含まれるので、量には気を配りたいところです。子どもの分はカフェインレスの紅茶で作るか、ほんの少量にとどめると安心です。茶葉を使わないゆず茶やホットレモネードを選ぶのもひとつの方法です。
甘酒には、米麹から作るものと酒粕から作るものがあります。農林水産省の案内では、米麹の甘酒はアルコール度数1%未満です。子どもと飲むなら、原材料の表示で米麹のものかどうかを確かめてから選びましょう。
関連タグ:
この記事に関連するキーワード
その他のカテゴリ