登山キャンプって？
登山キャンプとは、登山の際にテントを持っていき、テント場にテントを張り、そこで一夜を過ごすことです。よくテン泊（テント泊の略）と呼ばれます。山荘に宿泊すれば荷物も少なくてすむため楽ですが、登山キャンプには、荷物が増えてもやりたくなる魅力がたくさんあります。今回はそんなテン泊の魅力と、テン泊におすすめの山をご紹介します！
登山キャンプの魅力を紹介
自由度が高い
登山キャンプに限らずキャンプは基本的に自分の時間のみなので、自由度が高いですよね。山荘泊は何かと時間が制限されがちなので、縛られるのが苦手という人にはキャンプがおすすめ。また、山荘は雑魚寝や相部屋が基本なので「知らない誰かと一緒はちょっと…」という人や、カップル、家族での登山泊にもテント泊がぴったりです。
また、登山キャンプにおいては、テント泊をすることで山へ登ることへの選択肢の自由度が増えます。いっぱい登りたいという人はテントを拠点にいくつかの山へ登ることができる山もありますし、ゆっくり登りたい人やペースが速くない人は、テント泊を取り入れることでより高い山へ登ることができるようになります。
ご来光登山に挑戦しやすくなる
山に泊まる一番の利点は、ご来光登山にあると言っても過言ではないかもしれません。山中に宿泊できるため、朝日に合わせて頂上へ登るのが容易になります。テント場が頂上付近にある山だと、暗い中歩く距離がうんと短くなるため、特にご来光登山が手軽になります。また、テント内に余分な荷物を置いたまま頂上へ登ることができるので楽です。
山の頂から見る日の出は、まさに「ご来光」という言葉にふさわしい、実に美しく荘厳な光景です。澄んだ空気の中で徐々に昇っていく太陽を見ていると、写真では伝わりきらないほど感動します。是非、一度その目で見てみてください。
山の天然水で作るキャンプ飯がおいしい！
普通のキャンプのように凝った料理に挑戦するのは難しいですが、フリーズドライのインスタントごはんでも、登山で疲れ切った体で食べると最高においしいものです。また、テント場の近くにはだいたい水場があるので、山の天然水で調理することができるのもうれしいポイント。
自分で作りたい！という場合、夜ご飯のおすすめはお鍋。材料はあらかじめ切ってジップロックに、鍋は100均で買える使い捨てのアルミ鍋を使えば荷物も重くならずに済みます。朝は、ランチパックを軽く炙って、水場の水でインスタントコーヒーを淹れるだけで最高においしい朝食に。
星空が圧倒的にきれい！
山荘は消灯時間が決められていますが、テント泊なら夜に外へでることも可能。テント場は山の中にあるので、夜はもちろん真っ暗です。よく晴れた夜は星空が本当にきれいで、標高が普段より高いこともあり、星が落ちてくるのではないかと思うほど。流星群の日でなくても、流れ星がたくさん見えます。星が見たい人は、テント場が開けたところにある山を狙うのがおすすめ。
また、夜まだ星が出ている時間からご来光登山に挑戦すると、満天の星たちが徐々に消えていき、夜が明けていく様子を見ることができます。とても幻想的な雰囲気でで、まるでおとぎ話の中にいるかのような体験ができるのでおすすめです。
テント泊に慣れれば難易度の高い登山に挑戦できる
日帰りでは登り切れないような山や、1日では歩ききれない距離の縦走なども、テント泊ならチャレンジすることができます。中には数日～数週間かけて連峰を縦走する人も。キャンプ道具を持つと荷物が一気に増えるため、初めてのテント泊で難易度の高い山や2泊以上にチャレンジするのはおすすめしませんが、慣れてくると登る山の選択肢は一気に増えます。新たにチャレンジしたい山がある人にはもってこいです。
次の登山はテント泊で山を満喫をしよう！
登山キャンプは最高のアウトドアです。荷物は全て自分で背負わないといけないため道具は最低限になりますし、山の中は決して利便性がいいとは言えません。場所によっては携帯の電波が入らないこともあります。できないことも多いですが、だからこそ感じることもあります。山で自然と共に過ごす一夜で、きっと登山キャンプの魅力にとりつかれると思います。次の登山は、ぜひテント泊で自分らしく山を満喫してください！
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