更新:2018.8.3 作成:2018.7.26

登らなくても楽しめる!お子様連れキャンプもできる、尾瀬へ行ってみよう!

登山というと始めるには少しハードルが高く聞こえますが、尾瀬ならお子様も一緒に気軽に楽しめます!尾瀬には燧ケ岳と至仏山という山があり、しっかりした登山コースもありますが、素晴らしい景色のハイキングコースもあります◎四季折々の魅力を見せる尾瀬を堪能してください♪
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目次
  1. 尾瀬とは?
  2. 尾瀬の見どころ4選!
  3. 尾瀬ハイキングに行くために準備するもの
  4. 定番!お手軽ハイキング推奨コース!
  5. お子様を連れて尾瀬へ行ってみよう!

尾瀬とは?

尾瀬とは群馬県、栃木県、福島県にまたがる盆地状の高原です。以前は日光国立公園や国の天然記念物に指定されていましたが、2007年に晴れて「尾瀬国立公園」に単独で指定され、また日本百景にも選出されています。特に中心部にあるさまざまな植物を見ることができる尾瀬ヶ原や、尾瀬沼の景観は美しく、また燧ケ岳(ひうちがたけ)、至仏山(しぶつさん)、会津駒ケ岳(あいづこまがたけ)、平が岳(ひらがたけ)と4つの日本百名山を有し、登山ファンにも親しまれています。

尾瀬の見どころ4選!

尾瀬の見どころは登山、ハイキング、お花畑、湿原、バードウォッチングなど多岐に渡りますが、本記事では中心的存在の「尾瀬ヶ原」「尾瀬沼」「燧ケ岳」「至仏山」の魅力をご紹介します!

①広大な湿原:尾瀬ヶ原

尾瀬の中心、標高1400mに位置する東西6km、南北2kmの広大な湿原、尾瀬ヶ原。池塘や草原が美しく、季節によって景観を変えるため、1年中人気があるスポットです。特にミズバショウが咲く春、ニッコウキスゲが咲く盛夏、草紅葉が美しい秋は登山者のみならず、多くの観光客が訪れています。尾瀬ヶ原は群馬県側からの登山口である鳩待峠(はとまちとうげ)からは、1時間ほど歩けば見ることができるため、アクセスが良いことも人気の要因の1つです。

②お花の大群落:尾瀬沼

福島県と群馬県にまたがる1.81平方kmの、標高1660mに位置する日本で一番標高の高い湖沼です。燧ケ岳の噴火によって、沼尻川がせき止められてでき、沼の水は沼尻川(ぬじりがわ)へ合流、尾瀬ヶ原を経て、只見川に合流します。尾瀬沼の周りには多数の湿原があり、夏には尾瀬沼横の大江湿原では、ニッコウキスゲの大群落を見ることができます。登山道は整備され木道歩きとなり、登山装備でなくても来ることができます。

③東北最高峰:燧ケ岳

福島県に位置する東北最高峰2356mの燧ケ岳。柴安嵓(しばやすぐら)、俎嵓(まないたぐら)、赤ナグレ岳、ミノブチ岳、御池岳(みいけだけ)の5つの山から成り立っており、日本百名山にも選出されています。最高点は柴安嵓の2356mで福島県の御池登山口から4~5時間程度で登ることができます。燧ケ岳頂上から見る尾瀬沼、尾瀬ヶ原、周辺の山々も圧巻の景色ですが、御池登山道途中の熊沢田代、広沢田代にはお花畑が広がり、別天地のようです。

④360℃の大展望:至仏山

至仏山は群馬県に位置する2228mの、日本百名山に選出されている山です。毎年6月末まで植生保護の目的で入山規制がかかっていますが、7/1以降は鳩待峠または山の鼻から登山が可能です。山頂からは、尾瀬ヶ原を挟んで向かいの燧ケ岳、会津駒ケ岳、群馬県側は谷川岳、浅間山、八ヶ岳など多くの名山を見ることができます。また尾瀬特有の高山植物もさまざま咲いており、最盛期には多くの登山者が行列をなしています。

尾瀬ハイキングに行くために準備するもの

尾瀬ヶ原、尾瀬沼をハイキングするために準備するものとして、こちらをおすすめします。
必ず用意したいものは「◎」、あると便利なものには「〇」を記しますので、参考にしてみてください!尾瀬の山小屋では、ジュースやビール、お菓子、アイスクリームを購入することができます。また、飲み水がなくなった場合は、山小屋近くの水場で補給することもできます。ハイキングする環境が整っていることも尾瀬の魅力の一つです♪

服装

雨で濡れることを防ぐレインウェア:◎
吸汗速乾性のTシャツ、ロンT    :◎
ストレッチ性、撥水性のあるパンツ:◎
登山用ハーフパンツ(夏)    :〇
機能性タイツ          :〇
日差しを防ぐ帽子        :◎
風よけの薄手ジャケット     :〇
防寒フリース、ダウン(春、秋) :◎
防寒ネックウォーマー(春、秋) :〇
防寒用手袋(春、秋)      :〇
滑りにくい登山靴        :〇

ハイキングする場合の服装の注意点

夏(6月中旬~8月)の尾瀬ヶ原は気温も上がり、Tシャツ1枚で過ごすことができ、またハイキング中は汗が出てきます。しかし朝・晩は気温が下がる場合もありますので、長袖のジャケットを1枚持っておくと便利です。春(5~6月)と秋(9~10月)は平均気温が7~12℃程度で最高気温は18℃前後で、長袖での行動が望ましいです。また尾瀬は日差しが強いため、日焼け防止、熱中症防止のためUVカットのある帽子を必ず被るようにしましょう。持ち合わせがない場合は、ショップの店員さんにも聞いてみることも1つの手段です。

持ち物

荷物を入れるザック:◎
防水ザックカバー :〇
ドリンク     :◎
汗拭きタオル   :◎
行動食(おやつ) :◎
日焼け止め    :〇
サングラス    :〇
トレッキングポール:〇
カイロ(春、秋) :〇

ハイキングする場合の持ち物の注意点

尾瀬のハイキングコースは木道となっており、雨が降っていなくても木道が濡れている場合があります。滑って転倒するとケガをしてしまうため、両手はあけておくように荷物はザックに入れましょう。尾瀬ヶ原までは最短でも1時間は歩きますので、水分補給のドリンク、汗を拭くタオルは必須です。また日差しが強い日はすぐ日焼けしますので、日焼け止めを塗るようにしましょう。

定番!お手軽ハイキング推奨コース!

尾瀬の魅力の1つは山に登らなくても、壮大な景色や空気感を味わえるところです。ハイキングコースは多少のアップダウンはありますが、ほとんどが木道で、晴れていればスニーカーでも問題ありません。そこで手軽に行けて大自然を味わえる、尾瀬のハイキングコースをご紹介します!

①御池~沼山峠~尾瀬沼コース

福島県桧枝岐村(ひのえまたむら)の御池登山口から、乗り合いバスで山の駅・沼山峠へ向かい、尾瀬沼を散策するハイキングコースです。御池~沼山峠間はマイカー規制がかかっているため、乗り合いバス・タクシーで向かい、沼山峠から木道を下り尾瀬沼へ向かいます。登山道は整備され歩きやすく、尾瀬沼周辺には山小屋も点在していますので、お子様連れでも安心です。

コースタイム

御池→(20分:会津バス)→沼山峠→(25分)→沼山峠展望台→(20分)→小渕沢田代分岐→(20分)→尾瀬沼ヒュッテ→(20分)→小渕沢田代分岐→(35分)→沼山峠展望台→(20分)→沼山峠→(20分:会津バス)
合計コースタイム:3時間(休憩は含まれておりません)

※尾瀬沼は一周、約3時間10分程度です。
※尾瀬沼から見晴までは約3時間です。

実際にこのコースを歩いてみた感想

沼山峠から尾瀬沼は木道がない箇所もありますが、下りのため、あっという間に到着しました。尾瀬沼に着くまでの、大江湿原には一面にニッコウキスゲとワタスゲが咲き、写真を撮る方がたくさんいました。まさにお花畑という感じで、日常ではなかなかお目にかかれない景色でした。幼稚園の年長さんくらいのお子様連れもちらほら見られ、飽きずに歩いている姿が印象的でした◎

おすすめポイント①:大江湿原のニッコウキスゲ

小渕沢田代分岐から尾瀬沼に向かって広がる大江湿原は、例年7月中旬から下旬にかけて、黄色い花を咲かせるニッコウキスゲの大群落となっています。また尾瀬沼から見える燧ケ岳も見事で、ビュースポットに困りません。最盛期は多くの写真愛好家の方やお子様連れの方が訪れています。6月から見ることができるワタスゲの群落も見逃せません。

おすすめポイント②:足を延ばして見晴キャンプ場へ

尾瀬沼から約3時間ほど歩くと、尾瀬ヶ原が目の前に広がる見晴へ行くこともできます。おすすめは見晴の山小屋で1泊もしくは、テント泊1泊です。危険な箇所はなく、アップダウンも登山ほどなくお子様連れでも向かうことができます。見晴の目の前には尾瀬ヶ原が広がり、尾瀬沼とはまた違った景色を楽しむことができます。

②鳩待峠~山の鼻~尾瀬ヶ原コース

群馬県側の鳩待峠の登山口から尾瀬ヶ原に向かうハイキングコースです。尾瀬戸倉から鳩待峠まではマイカー規制があるため、尾瀬戸倉の駐車場に車を駐車して、乗り合いバス(関越交通)に乗り換えます。35分程で鳩待峠に到着し、山の鼻を目指します。鳩待峠~山の鼻間は5~6月はミズバショウを見ることができます。木道を下り、山の鼻に到着すると尾瀬ヶ原が目の前に広がっています。

コースタイム

尾瀬戸倉→(35分:関越交通)→鳩待峠→(60分)→山の鼻→(40分)→牛首分岐→(40分)→山の鼻→(80分)→鳩待峠→(35分:関越交通)→尾瀬戸倉
合計コースタイム:4時間50分(休憩は含まれておりません)

実際にこのコースを歩いてみた感想

このコースは鳩待峠から尾瀬ヶ原が木道の下りから始まるため、60分の歩行でも日陰も多いため、ほとんど疲れることなく尾瀬ヶ原まで到着しました。しかし土曜日の朝であったせいか、登山者のバス待ちや木道での渋滞に巻き込まれてしまいました。しかし尾瀬ヶ原の景色は圧巻で、どこを歩いてもビュースポットという感じです!帰りは、鳩待峠までは若干の登りもあるため、最後の最後で少し疲労感が出てきますが、気持ち良く歩くことができました!

おすすめポイント①:牛首分岐周辺

牛首分岐付近は湿原が広がり、テラスやベンチまで用意され休憩することができます。池塘にはイモリやカエルなどさまざまな生き物が見ることができ、また多様な植物が見られます。山の鼻から向かい、正面に燧ケ岳、振り返ると至仏山があり、ともに存在感があります。牛首分岐から15分程燧ケ岳方面に歩くと池塘に移る燧ケ岳「逆さ燧ケ岳」のビュースポットもあります。秋は一面の草紅葉も素晴らしい景色が広がります。

おすすめポイント②:1泊して尾瀬ヶ原早朝の朝靄

山の鼻にある山小屋に一泊し、5~7頃に見られる尾瀬ヶ原の朝靄(あさもや)は、尾瀬ならではの幻想的な風景です。朝に見るには山小屋もしくは、山の鼻キャンプ場に一泊すると余裕を持って見ることができます。鳩待峠から山の鼻は木道の下りを1時間歩くだけなので、お子様連れでも問題ありません。都会では味わえない尾瀬の幻想的な風景に身を置いてみてはいかがでしょうか?

お子様を連れて尾瀬へ行ってみよう!

本記事では尾瀬の魅力の一部をご紹介しましたが、まだまだ尾瀬の魅力はたくさんあります!アップダウンが少ないハイキング気分で来ることができるため、お子様からご年配の方まで幅広い年代の方から愛されている尾瀬。「子供がいるから…」とあきらめず、一度訪れてみてはいかがでしょうか♪

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