更新:2018.12.6 作成:2018.12.6
キャンプ場で、バッタやトンボを見て「わっ! 怖いー」と、いちいち怯える子供。昆虫大好きパパからすれば「どこが怖いんだ? 何の害も無いじゃないか」と思うでしょう。
そもそも「怖い」という感情は、危険から身を守るための大事な本能です。「慣れていないモノ」や「正体の分からないモノ」を恐れ、距離を取ろうとするのは、ごく当然な正しい反応なのです。
虫好きパパなら「スズメバチやムカデは危険だけど、バッタやトンボやダンゴムシは怖くない」と判断が付きますが、そのような判断がまだできない子供にとっては「みんな、怖い虫」なのです。
「怖い!」という反応をしている時の子供は、「危険から身を守らなきゃ!」と神経を張り詰めている状態です。こんな時にありがちなのが、虫好きパパが良かれと思って
「ほら、バッタは害も無いし、可愛いぞ」と言って、怖がる子供の顔の前にわざわざ虫を近づけたり、ムリヤリ触らせようとするパターンです。
子供が余計に怖がって「ぎゃーっ!!」と走って逃げるのを見て、パパは「何だよ、怖がりだなぁ」と不機嫌そうに言います。
こうなると、子供はどんな心境でしょうか? ますます虫への恐怖感が深まって逆効果になる上、
「パパは、あたしの気持ちをちっとも分かってくれない! しかも、あたしをバカにして!」と、モヤモヤばかりが募り、
「パパの言うことなんか聞きたくない」と心を閉ざしていく恐れさえあります。そして、
「もう、こんな所ヤダ! 早く家に帰りたい」となるかもしれません。
せっかく子供を楽しませようとキャンプ場に来たのに、これでは残念ですね。
では、どうするのが望ましい接し方なのでしょう?まず、子供の「怖い」という気持ちを認めてあげることが大切だと思います。
「そっか。パパは虫が好きだけど、パパとお前は違うもんな。仕方ないよな」と違いを認めてもらえると、子供も「自分の気持ちを分かってもらえた」と、まずは安心感を持つでしょう。安心すると、楽しい遊びや美味しいバーベキューなどのほうへ神経が集中しますので、虫への恐怖もあまり気にならなくなっていきます。
あとは、子供が少しずつ虫に慣れて「なんだ。怖くない生き物なんだな」と理解するまで待つのが一番だと思います。
ホタルやテントウムシのような、虫の中でも親しみやすい種類のものから徐々に慣れていったり、「ミツバチが花粉を運んでくれるおかげで果樹園の果物も美味しく実るんだよ」という知識を教えたりしていくと、生き物たちへの興味や愛着もだんだん起きてくるかもしれません。関連タグ:
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子供が「わっ、虫! 怖い! やだー、こんな所。早く家に帰りたい」とグズり始める…。
これ、実際よくあるパターンです。
そんな時、子供に対してどんな接し方や声掛けが望ましいのでしょうか…??