更新:2018.1.23 作成:2019.1.22

とっても便利な調理器具!トランギア ストームクッカーの魅力

トランギアのストームクッカーをご存知でしょうか?
アルコールを燃料として使用する調理器具で、その魅力は無限大!
そんなトランギアのストームクッカー魅力を徹底解説します。
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目次
  1. トランギア ストームクッカーとは
  2. トランギア ストームクッカーの5つの特長
  3. ストームクッカーの使い方
  4. トランギア ストームクッカーのラインナップをご紹介!
  5. ストームクッカーがもっと便利になるアイテム
  6. ストームクッカーを使用する際の4つの注意点
  7. まとめ

トランギア ストームクッカーとは

トランギアのストームクッカーは、アルコール燃料を使用して、さまざまな料理ができる万能調理器具です。
風防が備わっていることで、熱が逃げにくい構造が特徴的で、これにより火力がとても安定します。

また、鍋やフライパン、やかんなどがコンパクトに収納できるので、登山やソロキャンプ、バイクツーリングなど、できるだけ荷物を少なくした場合に重宝します。
 

トランギア社とは

トランギア社は、もともと農業に従事していたJohn E.Jonssonによって、1925年にスウェーデンで創業されました。
そして、1951年に耐風性に優れたストーブ「ストームクッカー」の最初のプロトタイプが開発されます。

これを始まりとし、何世代にわたって細かい改良を続けながら、ストームクッカーは今なお多くのキャンパーに支持されています。

今では、スウェーデンはもちろんのこと、世界的に有名なアウトドアブランドのひとつとして、高い評価を受け続けています。

ストームクッカーの原理

ストームクッカーはアルコールバーナーを固定する土台と、熱を逃がしにくい構造になっている風防とゴトク、バーナー、2つのポット、フタにもなるフライパン、ハンドルで構成されています。
また、使用しないときには、そのすべてをまとめてコンパクトに収納できます。

ストームクッカーの原理はとてもシンプル。
スタンドのベースには空気孔が空いています。孔を風上にセットすることで、引き込まれた空気は上昇します。
これにより大量の酸素が供給されて、安定的に高い火力を保つことができるのです。

トランギア ストームクッカーの5つの特長

使いやすく、持ち運びに便利なトランギアのストームクッカー。
長年に渡って人気なのは何故なのでしょうか?
その秘密をみていきましょう。

とても軽くてコンパクト

トランギアのストームクッカーの素材は、厳選された高品質アルミニウムを採用しています。
アルミニウムは、とても軽量で耐久性の高い素材で、熱を素早く均一に伝える熱伝導性にも優れています。
アルミニウムを外側に採用するとともに、内側にはステンレスを採用しており、とても高い耐久性能を実現しています。

また、トランギアのストームクッカーには、「ウルトラライト アルミニウム」という通常のアルミニウムより50%も高い強度を採用しているモデルもあります。
同じ強度でありながら薄く軽く作られているので、極力荷物を少なく軽くしたいキャンパーにおすすめなモデルです。

アルコール燃料を使用する

ストームクッカーの燃料は、ドラッグストアなどで気軽に購入できる「燃料用アルコール(メチルアルコール・エチルアルコール)」です。
アルコールバーナーは、ガスバーナーとくらべると小さくて持ち運びにとても便利。
極力荷物を少なくしたい登山やソロキャンプに最適です。

また、ガスカートリッジは強風時や低温時には使いにくいですが、アルコールバーナーなら風が強いとき、外気温がとても低いときでも、よほどの悪条件でない限り消えることはありません。

燃料の燃焼時間は、1回のアルコール使用量が約100㏄とした場合は、約25分です。
お湯を沸かしたり、フライパンで炒め物などを調理するには充分ですね。

カレーなどの長時間煮込む必要がある場合は、アルコールの補充が必要ですが、補充や着火がとても簡単なアルコールバーナーなので、デメリットにはならないでしょう。

風防によって燃焼効率を高めている

アルコールバーナーの欠点が、ガスバーナーとくらべて火力が弱いところです。
ストームクッカーには、風防が備わっており、風を防ぎながら下から空気を取り入れる構造になっているので、温められた空気が上昇することで燃焼効率を高めています。

また、フライパンをフタにすれば、さらに燃焼効率が高められ、燃料の節約にもなるので活用しましょう。

とっても静か

ガスバーナーやガソリンストーブは、圧力をかけるので燃焼時に「シュー」という音がします。
アルコールバーナーは、アルコール自体が自然に気化することで燃料としているので、かすかに音がする程度で耳障りになる音はしません。

特に夜など、静かに過ごしたい場合にはとても重宝します。

サイズは2種類ある

トランギアのストームクッカーのサイズには、SサイズとLサイズの2種類あります。
フライパンがひとつ、鍋が2つ、アルコールバーナーとハンドルがセットになっている点は同じです。
Sサイズには、別売りの0.6Lのケトルが、Lサイズには0.9Lのケトルが収納できます。

また、Lサイズのストームクッカーは、4.5Lのビリーコッヘルまで使用することが可能。
収納する際は、ビリーコッヘルに中にストームクッカーを収めれば、コンパクトに収納できます。


●Sサイズ:フライパン/直径18㎝×高さ10㎝
     ソースパン/1.0L×2ケ
●Lサイズ:フライパン/直径22㎝
     ソースパン/1.5L・1.75L(各1ケ)

ストームクッカーの使い方

トランギアのストームクッカーは、使い方がとても簡単なのも、人気の秘密です。
ポイントを押さえておきましょう。
 

土台と風防をセット

スタッキングされているセットをすべて出し、ベースと風防の切込みに合わせて接続します。

アルコールバーナーをセット

アルコールバーナーの中フタをはずします。
アルコール燃料を注入して、風防のくぼみ、ごとくの中央にセットします。

アルコールに着火

ライターでアルコールに着火します。
ソースパンやフライパン、ケトルなどを使用して調理しますが、ふたの開き具合で火力の調整がおこなえます。

トランギア ストームクッカーのラインナップをご紹介!

トランギアのストームクッカーは、コーティングの有無などが異なる4タイプのモデルがリリースされています。そのラインナップを見ていきましょう。

ストームクッカーのスタンダードタイプ『デュオーサル』

トランギアのストームクッカーの中で、もっともスタンダードなモデルです。
外側は熱伝導率に優れたアルミニウムを、内側にはステンレスを採用しており、軽くて高い耐久性を誇るストームクッカーです。

●詳細情報
・収納時サイズ:直径22×10.5(㎝)
・重さ:1,130g
 

強度の高いアルミニウムを採用した軽量ストームクッカー『ウルトラライト』

より強度の高いアルミニウムを採用しており、軽量化を図ったストームクッカーです。
フライパンの内側には「ノンスティックコーディング」が施されており、調理時の焦げ付きを防ぎます。

また、使用後のお掃除もしやすい点もポイント。
Sタイプであればとても軽いので、ソロキャンプやバイクツーリングにおすすめです。

●詳細情報
・収納時サイズ:直径18×10(㎝)
・重さ:740g

腐食を防ぐ加工が施されているストームクッカー『ULハードアノダイズド』

ノンスティックコーディングを施したストームクッカーウルトラライトモデルに、ハードアノダイズド(陽極処理)加工を施したモデルです。
この特殊な加工によって、アルミニウムの腐食を防ぎます。

●詳細情報
・収納時サイズ:直径22×10.5(㎝)
・重さ:900g

黒色塗装をしたストームクッカー『ブラックバージョン』

ストームクッカーウルトラライトモデルの表面に、黒色塗装をしたモデルです。
黒ベースの塗装は、焦げやススが目立ちにくいのがメリット。
デザイン的にもかっこよさが引き立ちますので、見た目を重視したい方におすすめのモデルです。

●詳細情報
・収納時サイズ:直径22×10.5(㎝)
・重さ:1,149g

ストームクッカーがもっと便利になるアイテム

ストームクッカーのSサイズに収納可能なステンレス製のケトルです。
持ち手には、火傷防止のためにビニールチューブがついていて、安全性に配慮されています。
ただ、焚き火など直火に掛ける場合は、ビニールチューブは取り外してください。

●詳細情報
・サイズ:直径13.5×7.5(㎝)
・重さ:140g
ストームクッカーのLサイズに収納できるステンレス製のケトルです。
アルコールバーナーを中に収納することも可能です。
その際は、アルコールが完全に飛んで残っていないことを確認してください。
0.9Lもの容量があれば、登山時の使用にも充分な大きさでしょう。

●詳細情報
・サイズ:直径15×8.5(㎝)
・重さ:190g
湯切りやまな板として使用でき、ストームクッカーのLサイズの土台としても使用できるプレートです。
ストームクッカーのLサイズのフライパンの内側にピッタリなサイズです。

耐熱温度は250度まで耐えられるので、とても高温になるストームクッカーに最適なアイテムですね。
また、18㎝タイプはストームクッカーのSサイズにちょうど良いサイズになっています。
 
ストームクッカーのS、Lのゴトクの上に乗せれば、ポットのサポートとして機能します。
これによって、直火式のエスプレッソメーカーや小型のクッカーが使用できます。

●詳細情報
・サイズ:15×13.7(㎝)
・重さ:64.5(㎝)
・材質:ステンレス
ストームクッカーのSサイズ用とLサイズ用があり、ソースパンにぴったり合うアルミ製リッドです。
ストームクッカーの中にスタッキングが可能になっています。
 
ストームクッカー専用のレザーケースです。
Sサイズ用とLサイズ用があります。
トランギアのロゴが入っており、見た目にもこだわる方にオススメですよ。
燃料のアルコールを入れる専用フューエルボトルです。
0.3L、0.5L、1.0Lの3種類が用意されています。
特に、これに移し替えたほうがよいわけではないですが、かっこいい容器なので、見た目も重視する方はぜひ!

●詳細情報
・サイズ:直径6.5×23.5(㎝)
・重さ:115g
・燃料容量:460mlまで
メタノール、エタノール、イソブロパノールを配合した燃料用アルコールです。
引火性が高いため、使用の際は充分注意しておこなってください。

●詳細情報
・サイズ:71×71×175(㎜)
・内容量:500ml

ストームクッカーを使用する際の4つの注意点

とても便利なストームクッカーですが、気を付けなければならないポイントがありますので、確認しておきましょう。

風下にセットしない

空気孔を風下にセットしてしまうと、熱気が下方向に吹き抜けてしまい最悪の場合は本体を溶かしてしまう可能性がありますので、注意しましょう。
また、下に燃えやすいものがないことを確認します。
燃えたり溶けてしまったりすると、火災の原因にもなってしまいますので、気を付けてください。

空焚きに注意しよう

ストームクッカーのフライパンやソースパンを使用する場合は、なるべく表面全体を覆うような調理が適しています。
たとえば、ソーセージ数本を加熱する場合など、具材で覆われていない部分は、空焚きの状態になってしまいます。

特に、ノンスティック加工がされた製品を使用する場合、空焚き状態を続けますと、表面の塗装が剥がれたり破損してしまうのです。

また、アルミホイルやクッキングシートなどを使って包み焼きをする際も注意が必要です。
アルミホイルは、焦げ付いた状態で加熱を続けていると、やはり空焚きと同じ状態になり、塗装やコーティングが剥がれてしまいます。

空焚き状態の表面温度は、200度に達します。
水分が多い煮込み料理や鍋などは問題ありませんが、くれぐれも空焚き状態でストームクッカーを使用しないように気を付けましょう。
 

アルコールの補充に注意しよう

調理をしている際に燃料が切れてしまったら、火を一度完全に消してから補充しましょう。
消火したつもりでも、完全に消えていない場合もあり得ます。
万が一、点火してしまうととても危険ですので、注意してください。

 

軍手や革手袋を使おう

使用中のバーナー本体やスタンドベース、ごとく、フライパンなどはとても高温になっています。
間違っても、素手で触ってはいけません。
触れる際には、軍手や革手袋を使用して、火傷には充分気をつけてください。

また、近くに木のテーブルや樹脂製のものなど、燃えやすいものがないことを確認しておきましょう。

まとめ

トランギアのストームクッカーは、使い方を間違わなければ、とても便利な逸品です。
ぜひ、今回の記事を参考にしていただき、ご自身に合ったストームクッカーを入手してアウトドアクッキングを楽しんでください。
また、アルコールはこぼしてしまうと、一気に火がまわってしまいます。
燃料の取扱いにはくれぐれも注意して、ストームクッカーでの調理を満喫してくださいね。

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