更新:2019.3.1 作成:2019.2.28
CAMP MANIA PRODUCTS(キャンプマニアプロダクト)は栃木発のアウトドア系ガレージブランド。遊び心を大切にし「職人によるメイドインジャパン」にこだわっているというそのものづくりは、キャンプ好きな我々の心を捉えます。テーブル、チェアや焚き火関連など多彩で幅広いラインナップの中から、今回は「ローグリルスタンド」をご紹介します。
黒く塗られた鉄製の太い脚と枠、そしてメッシュの天板という、ひと目で分かるシンプルなデザイン。このシンプルさは、設営時には脚を展開するだけなのでほんの数秒しかかからず、片付けるときも同じく脚を折りたたむだけなのでほとんど一瞬で済みます。また使用後の掃除もふきんやウェットティッシュなどを用意してさっと拭くだけなのでとっても簡単。大人数用のテーブルセットと比べると劇的に速くて簡単なのが、ローグリルスタンドの特徴です。
すべての部品が鉄製なのでとにかく頑丈です。耐荷重は30kgあるので重いものを置いても問題ありませんし、ちょっとやそっとぶつけたくらいでは傷も付きませんから、使っているうちに歪んだりする心配もほとんどないでしょう。また熱々の鍋やスキレットなどを鍋敷きなどを敷かずに直接置けるというのも嬉しいポイント。火からおろしてすぐのダッチオーブンなんかを直接置いても、焦げ付いたり歪んだりすることはまずありません。とにかく頑丈で、熱に強いのが魅力です。
どっしりと低く構えた頑丈なボディは、地面に置いてもガタツキが少なく安定感バツグン。たくさん物を置いてもゆらゆら揺れて怖い思いをすることはありません。天板のメッシュ部分も太い網でできているのでほとんどたわみません。できるだけ平らな場所に設置するのはもちろん必要ですが、いったん設置してしまえばどっしりとそこに鎮座してくれます。低く安定した設置感は、ローグリルスタンドならではの味わいです。
脚の付け根部分が回転して内側に折りたためるという機能があるので、片付けるときにはフラットかつスリムになり、ちょっとした隙間に収納できます。天板がさらに半分になったりとか脚が伸縮するといったことはありませんが、Mサイズだともともとのサイズがそれほど大きくはないので、大きな問題はないでしょう。ただしフラットにはなりますが、畳んだ状態でも約5cmとそれなりの厚さはありますので、車内や室内で収納予定の場所に収まるかどうかは、必ず事前に確認しておいたほうが安心です。
ローグリルスタンドはS、M、Lの3サイズ展開。中間のMサイズでは天板が456mm×606mm、高さが249mmという大きさ。これはひとり分の調理スペース+食事スペースとしてちょうどよい大きさという印象です。シングルストーブひとつとシェラカップひとつ、お皿とカップをひとつずつをおいてまだ余裕がある状態です。ミニマム、ULよりはちょっと贅沢なソロキャンプを楽しむときにはこれ1つだけあれば十分に活躍してくれます。
ファミリーで使う際にはさすがにこれ1つだけでは厳しいのですが、同じものを複数あるいは他のテーブルと組み合わせて拡張するとファミリーで使う時にも大きく困ることはありません。限られたタープ下のスペースを広々使えるというメリットもあります。TPOに応じて組み合わせ方を変えてフレキシブルな使い方ができるので、工夫のしがいがありますね。
とても頑丈で安定感抜群、設営撤収がスピーディーでスリムに収納できるとメリットの多いローグリルスタンドですが、もちろんいいことばかりではなく、注意すべき点もいくつかあります。最大のデメリットは「重い」という点でしょう。
CAMP MANIA PRODUCTS ローグリルスタンドはMサイズの重量が5.5kg。見た目の印象とは違って大変重いです。ですから持ち運ぶときにはそれなりの重労働になります。
また脚をロックする機能がありません。脚は地面から浮かせた瞬間にプラプラ動いてしまうので予期せぬタイミングで突然開いたり、運搬時に急に脚が閉じてしまうこともあります。脚で手や指を挟まれてしまうと大きな怪我に繋がりますので、そうしたことがないよう取り扱いには十分に注意しましょう。特に小さなお子さんがいらっしゃるファミリーではお子さんには操作させず、必ず大人が両手で慎重に取り扱うようにしましょう。
シンプルで丈夫なグリルスタンドは、低く安定感があり、傷つきにくく熱いものをそのまま直接置ける実用性など、無骨で硬派なキャンプスタイルにはピッタリです。その「重さ」は抜群の安定感に寄与する反面、運搬時や設営撤収時の取り回しには怪我をしないように十分気をつけなければなりません。鉄製ならではの特徴、メリットとデメリットをしっかり理解した上で、グリルスタンドを取り入れてみましょう。
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