更新:2019.8.21 作成:2019.7.11

コンパクト感と性能に優れたストーブ SOTO製 AMICUS SOD320 使用レビュー

一つにストーブやバーナといっても、メーカーによって性能や大きさ、その種類は様々です。多種なストーブの中でも今回は、サイズと性能に優れたSOTO製ストーブをご紹介します。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
お気に入り
目次
  1. SOTOブランド(新富士バーナー)
  2. AMICUS SOD320
  3. 各性能面
  4. デメリット
  5. その他多ラインナップ
  6. 実際の使用感

SOTOブランド(新富士バーナー)

1978年に工業用バーナーの製造会社として設立された新富士バーナーは、現在ではアウトドア製品の製造.販売が50%を占めています。アウトドア市場での需要に立ち上げられたのがSOTOブランドであり、ブランドの中心は、カセットガスを燃料にした燃焼器具にあり、他メーカーとは違う独自の製品を展開しています。

AMICUS SOD320

各スペック

・外形寸法
幅76X奥行100X高さ86mm(使用時)
幅40X奥行43X高さ75mm(収納時)
・ゴトク径:外径・φ106mm、内径・φ42mm 
・重量:81g
・発熱量:3.0kW(2,600kcal/h)
・使用時間:約1.5時間(SOD-725T 1本使用時)、約0.7時間(SOD-710T 1本使用時)
・使用容器:新富士バーナー製品、SOTO製品専用容器
・点火方式:圧電点火方式
・材質:バーナー・器具栓つまみ:ステンレス、点火スイッチ:樹脂
・付属品:収納ポーチ

各性能面

優れたコンパクトサイズ

初見ではそのサイズの小ささに驚くことでしょう。4本のゴトクを展開しても外形は106mm、収納時は手の平に収まるサイズになります。特にソロキャンプや登山時のバックパックへの収納では、サイズ感が発揮されます。アウトドア時のほとんどの収納面では困らなくなるでしょう。

風に強く、衝撃にも強い

バーナーヘッドの縁がリング状に立ち上げられ、すり鉢型の形状により、耐風性能の向上がなされていいます。また点火装置の電気回路が内部にあるため、着火性能、耐衝撃性を向上させてあります。

見た目以上の火力

一度点火すれば、そのサイズからは想像できない高火力な炎が出力されます。ちょっとやそっとの風では動じず、また山の頂上などの高気圧にも変化なく、湯沸しであれば数分程度の時間で沸かすことが出来るので見た目に引けを取らない性能を持っています。

デメリット

水分による劣化

注意して頂きたいのは、水分による劣化や故障です。特に火花を散らせるためのスタータースイッチは、水分により内部のスプリング部分が錆が発生してしまうことがあります。また、各ネジ部分やゴトクの動作部も錆びやすい可能性があります。使用時の水や湯のこぼれや、収納時における本体の水気をとることをおすすめします。

その他多ラインナップ

マイクロレギュレーターストーブ SOD-300S

マイクロレギュレーター

一般的なバーナーは、バルブを回転させガスの通路を開閉させ火力を調節します。マイクロレギュレーターはガスの圧力とスプリングの反発力を利用し火力を調節します。つまりはレギュレーターにより一定のガス圧を維持できるため、外気温の影響や、ボンベの冷えによる圧力低下などに影響されることなく、安定した火力が得られます。

各スペック

・寸法:幅96×奥行94×高さ86mm(使用時・本体のみ)幅52×奥行52×高さ81mm(収納時・本体のみ)
・重量:73g(本体のみ)
・発熱量:3.3kW(2,800kcal/h)(SOD-725T使用時)
・使用燃料:SOTO製品専用容器(OD缶)
・使用時間:約1.5時間(SOD-725T使用時)、約0.68時間(SOD-710T使用時)
・材質:バーナー・器具栓つまみ:ステンレス、点火スイッチ:樹脂
・付属品:専用収納ケース

マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310

このウインドマスターは、マイクロレギュレーターが装備されながら、ゴトクが取り外せるモデルとなっており、3本ゴトクのトライフレックスを標準セット。別売オプションでは4本ゴトクのフォーフレックスが取り付け可能になっています。ゴトクの脱着によりコンパクト性が更に向上したモデルです。

各スペック

・重量:60g(ゴトクを外した状態)
<標準セット3本ゴトク(トライフレックス)使用時>
・寸法:幅90×奥行117×高さ100mm(バーナー+ゴトク使用時※1)
・幅94×奥行10×高さ35mm(ゴトクのみ収納時)
・重量:67g(バーナー+3本ゴトク) 7g(3本ゴトクのみ)
・発熱量:3.3kW(2,800kcal/h)
・使用時間:約1.5時間(SOD-725T使用時)、約0.68時間(SOD-710T使用時)
・材質:バーナー・ゴトク・器具栓つまみ:ステンレス、点火スイッチ:樹脂
・付属品:3本ゴトク・専用収納ケース 【4本ゴトク・ボンベ別売】

実際の使用感

性能とサイズ

今回使用したのは、AMICUS SOD320。マイクロレギュレーター搭載モデルではありませんが、十分な性能を持っていると言えます。登山やソロキャンプでは十分過ぎる利便性があります。なによりそのコンパクトサイズは場所を選ばず、クッカーの中にも入るため収納は申し分ありません。

注意点

上記でも説明しましたが、水分による劣化に気を付けてください。スターター内部のスプリングやネジ、金属結合部が錆により、劣化してしまうことがあります。ですので使用後は、水分をしっかり拭き取る必要があります。また、ガスバルブ開閉の取っ手は、リング状に形状になっているため、強い力で押しつけることや、収納の誤りがあった場合、変形してしまう恐れがありますので注意が必要です。

関連タグ:

RELATED

関連記事

KEYWORD

この記事に関連するキーワード

CATEGORY

その他のカテゴリ

  • コジRun

    車好きのアウトドア人間です。 僅か3歳から山に登らされ、サバイバルに関する生きるすべを教わり、まさ...

    フォローする

連載

【製品紹介】究極にコンパクトを追求した21gのコーヒードリッパー

【製品レビュー】2019年発売のSOTO・マイクロトーチアクティブを使ってみた!

コンテスト

おすすめ

編集部のおすすめ