更新:2019.9.17 作成:2019.9.2

【製品レビュー】話題のSOTO・レギュレーターストーブ「FUSION」を使ってみた!

今年発売され話題のSOTOのワンバーナー「レギュレーターストーブFUSION(フュージョン)」を実際にキャンプで使ってみました!本記事ではフュージョンを詳しくレビューします!
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目次
  1. SOTO・レギュレーターストーブ「FUSION」って?
  2. レギュレーターストーブ「FUSION」の特徴は?
  3. 実際に使ってみました!
  4. 定番モデル「レギュレーターストーブ」との違いは?
  5. 結局FUSIONは何向き?キャンプ?ツーリング?
  6. まとめ

SOTO・レギュレーターストーブ「FUSION」って?

2019年春にSOTO(ソト)から発売された「レギュレーターストーブFUSION(ST-330)」は強固な耐風性を実現した分離型のガスバーナーです。同社のマイクロレギュレーターを搭載しており、ガスボンベの残量に影響されにくく、安定した火力を実現しています。今回はこのFUSIONをフィールドで実際に使ってみました!

レギュレーターストーブ「FUSION」の特徴は?

レギュレーターストーブFUSIONの特徴は大きく分けて3つあります。
・すり鉢型の火口で耐風性に優れる。
・マイクロレギュレーターで安定した火力を維持。
・低く、滑りにくいゴトクで大きいクッカーも安定。

他社製品と比較しても、この「耐風性・火力・安定感」の3要素が揃っているワンバーナーはなかなかありません。

製品仕様

火力  :2.200kcal/h(※使用環境により誤差あり)
使用時間:約90分(ST-760を1本分使用時。※使用環境により誤差あり)
対応ガスボンベ:SOTO専用ガスボンベ(ST-700、ST-760)
重量  :250g
サイズ :使用時 410×120×90(h)mm(本体のみ)
     収納時 110×75×90(h)mm 
     ゴトク径 165mm
※収納ケース付属無し
 

実際に使ってみました!

早速人気の秘密を体感すべく、FUSIONをキャンプ場で使ってみました!使ってみたのは9月3.4日で外気温は最高27℃、最低20℃、天気はくもりのち雨(ほぼ無風)の環境です。

炎の出方

少し分かりにくいですが、火口の穴が逆さになっているせいか、炎が広がらずまっすぐ伸びていることが分かります。クッカーの中心に炎が集まりやすいので、お湯を沸かすのが早そうです!
また火力の調節が細かくできるため、他社製品では消えてしまうようなトロ火での使用も可能。当日はキムチ鍋を煮込みましたが、ゴトクの安定感もあり、使いやすいです!火力の融通が利くところもポイント高めです!

お湯を沸かしてみた

実際にお湯を沸かしてみました。500㏄の水をクッカーに入れて、外気温27℃の環境で3分で沸騰し始めました!外気温やクッカーの素材でも左右しますが、これは早いですね。
使用したクッカーは「EPI・ATSチタンクッカー900」。500㏄の水を入れてもゴトクは安定し、安心感があります。

燃費はどうか?

今回のキャンプで朝晩とお湯を3回沸かして、夜ご飯のキムチ鍋を作り、スライドトーチのガス充填を一度行いましたが、SOTO専用パワーガスボンベ(ST-760)は1/4程度しか減りませんでした。これならCB缶一つで2~3泊は余裕で過ごせそうです。ST-700の3缶セットは、市場価格700~900円程度で購入できます。ガスボンベ缶1本を約4泊で使っても、4泊×3本で12泊分は1000円以下で済んでしまう計算です。

気になる防風性は?

今回出向いたキャンプ場はほぼ無風の環境であったため、あえて口で息を吹き込んで確かめてみました!(笑)クッカーを乗せていない状態で真横から吹きかけてみましたが、深呼吸して吐き出すくらいの勢いでは、炎は揺らぎますが消えません。全ての火口から炎が出ている状態を保っています。クッカーの乗せた状態でも今度は少し強めに行いましたが、消えませんでした。これは春先や台風前の風の強い日のキャンプ時には心強いですね。

燃焼中の出力音が静か!

音量を正確に測ったわけではないのであくまで主観ですが、FUSIONは燃焼中の出力音がとても静かです。今まで使ってきたコー〇マンやプリ〇ス、EP〇のワンバーナーと比較しても圧倒的に音が静かです!隣のサイトのキャンパーにはバーナーを使っていることが分からないくらい静かに感じました。

収納サイズは?

公表されている収納サイズは110×75×90(h)mm。ワンバーナーとしては大きすぎず、小さい過ぎず、という感じでしょうか。唯一「んっ?」と思ったのは収納袋が付属していないところ!できれば付けて欲しい!無くてもクッカーの中に収納できるので不便はないのですが…。
※写真は900㏄の容量のクッカーにちょうど良く収納できています。

定番モデル「レギュレーターストーブ」との違いは?

SOTOのワンバーナーと言えばロングセラーモデルの「レギュレーターストーブ(ST-310)」。このモデルとFUSIONを数値で比較してみました。
・重量:レギュレーターストーブ(350g)>FUSION(250g)
・火力:レギュレーターストーブ(2500kcal/h)>FUSION(2200kcal/h)
・使用時間:レギュレーターストーブ(1.5h)=FUSION(1.5h)
・ゴトク径:レギュレーターストーブ(130mm)<FUSION(165mm)
まとめると「火力はレギュレーターストーブだが、軽さと安定感はFUSION」といったところでしょうか。細かいですが、ゴトクの滑り止めの「溝」もFUSIONの方は改良され、堀が深く滑りにくくなっています。

結局FUSIONは何向き?キャンプ?ツーリング?

結局のところ、FUSIONの特徴をまとめると「高所登山以外は万能」に使えるように感じます。登山の場合は、高所だとガスボンベ缶が着火しにくく火力も落ちることが弱点としてありますが、低山なら全く問題ありません。少しガスボンベ缶がサイズが大きいところくらいでしょうか。燃費が良く全国どこでも手に入りやすいためツーリングにはもちろん、大きいクッカーでも使えるため、人数が多いファミリーキャンプにも適しています。

まとめ

今回人気爆発中のレギュレーターストーブFUSIONを使ってみましたが、かなり万能に不自由なく使えるという印象です。他社製品と比較すると火力が2200kcal/hで弱いかな?と一瞬思っていましたが、全く火力の弱さは感じませんでした。むしろ水が沸騰するのが早く、燃焼効率の良さを実感できました!ワンバーナーを検討のキャンパーの方は、ぜひ一度使ってみてほしい逸品です!

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