はじめてのファミリーキャンプ
大人も子どもも一緒になって楽しめるのが、キャンプの魅力のひとつです。
元々キャンプ好きだった人もそうでない人も、子どもが生まれたら一緒にキャンプを楽しみたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
はじめてのファミリーキャンプを快適に楽しむには、まずテント選びが重要です。
せっかくのファミリーキャンプ、大人も子どもも楽しめるテントを選びたいですよね。
今回は、ファミリーキャンプのテントについて、選び方の基本と特徴別のおすすめテントをご紹介します。
ファミリーキャンプでのテントの選び方
人数別のサイズ目安
まず押さえておきたいのが、人数ごとのテントサイズの目安です。
たいていのテントには「〜人用」と表記がされていますが、それはあくまで最大収容人数です。
JIS規格のサイズでは、55cm×180cmが大人1人が寝るスペースとしており、これを参考に算出された収容人数になります。
日本の成人男性の肩幅が45cm前後ですので、1人あたり55cmだとかなり窮屈に感じます。
快適にテントを利用するには、「表記されている収容人数-1人」した方が良いと考えた方が良いでしょう。
詳細に説明されているテントでは、「大人2人+子供2人」などの表記がある場合もありますので、参考にしてください。
また、たいていのテントのスペック詳細には、○×○cmと記載があります。
その縦×横の長さから、ご自身で利用人数に当てはめることも可能ですので、下記を目安にしてください。
なお、全員大人と想定した人数としています。
210×130 …1 〜2人用
210×180 …2 〜3人用
270×270 …3 〜4人用
300×300 …4 〜6人用
420×300 …6 〜7人用
最後に注意したいのが、テントのサイズは大きければ良いというものではありません。
大きすぎると、広い設営スペースが人数が必要だったり、設営後も室内が暖まりにくいなどのデメリットも少なくありません。
テントを選ぶ際は、使用人数に合ったテントを選びましょう。
テントの形で選ぶ
テントの形によって、設営の仕方・居住性・揃える装備などが大きく異なってきます。
今回はその中でも、ファミリーキャンプで使用されることが多い4つのタイプのテントについて、特徴をご紹介します。
ドーム型
最も定番といえるのが、ドーム型です。
初心者から上級者まで広く使用されるテントの形状で、テントの骨組みとなるポールを2本クロスさせて組み立てます。
設営も大人1人で可能で、目安の所要時間も初心者で20分、慣れると10分ほどと比較的短いです。
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ツールーム型
ツールームテント型とは、ドーム型と同じ寝室部分1室に、タープのついたリビング部分1室がくっついた一体型のテントです。
ドーム型と比較すると大きさやポールの本数が増え、テント自体の設営には時間と手間がかかります。
ですがドーム型だと別で設営しなければならないタープ部分が、ツールームテントの場合はすでに備えられているので、トータルでキャンプサイトの設営時間は抑えることができます。
広々とした空間で、悪天候でもリビング部分で快適に過ごすことができます。
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ティピー型
ティピー型はワンポール型とも呼ばれ、テントの中心部を1本のポールが支えています。
「非自立式」でポールだけでは空間を保持できず、地面にペグを打ちロープを張ることで安定します。
他の「自立式」タイプのテントとは手順や工程が異なるので、初心者にはコツが必要ですが、中心のポール1本で支えている構造は、慣れれば撤収も素早くすることが可能です。
ただし、地面に固定することでテントを張るので、一度場所を決めたら簡単には動かせません。
タープやバーベキューなど、キャンプサイト全体のレイアウトをあらかじめしっかり考えておく必要があります。
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トンネル型
「カマボコ型」「イモムシ型」とも呼ばれる見た目が特徴的なトンネル型。
1つで寝室とリビングを備えるツールーム型の一種ですが、最近人気が上がってきており、キャンプ場でもよく見かけるようになりました。
ツールームの中でも重量が軽く、ポールの本数も少ないので、初心者の方や一人での設営でも比較的難易度が低いです。
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耐水性など用途で選ぶ:コールマンウェザーマスターシリーズ
テントのスペックのひとつとして押さえておきたいのが、耐水圧です。
耐水圧が高いほど、テントに雨などが浸水するのを防ぐことができます。
日常で使用している雨傘の耐水圧が200〜500mmなのに対し、テントの耐水圧は1,000〜2,000mm前後のものが多いです。
耐水圧は500mmが小雨、1,000mmが普通の雨、1,500mmが大雨に耐えられる数値とされています。
コールマンのウェザーマスターシリーズは、耐水圧3,000mmとスタンダードなテントの中では群を抜く耐水性です。
また、高い耐水性に加え、高温多湿な日本の気候に対応して通気性も抜群です。
その名の通り、どんな天候でも安心して利用できますね。
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タープとのセットで考える:コールマン タフワイドドーム
テント=寝室、タープ=リビングと考えると、キャンプ中はテントよりタープの下で活動する時間が長くなります。
また、テントとタープを行き来することも考えると、テントとタープはセットで考えた方が何かと便利です。
特に小さなお子さん連れのファミリーキャンプでは、荷物も多くなりがちで、雨の日でも子どもたちは容赦なく動き回りますので、広々空間をタープで作れるのは嬉しいですね。
コールマンのタフワイドドームなら、専用のジョイントタープが販売されており、連結利用することで、寝室もリビングも快適に過ごすことができます。
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おすすめの王道テント:スノーピーク アメニティドーム
ドームテント定番中の定番が、スノーピークのアメニティドームです。
前室と後室の両方に出入口があることや、雨風に強い素材やフォルムを採用している点、4シーズン対応していることが特長です。
また、高さ150cmと大人がテント内で立つには低いですが、その分設営しやすく、設営手順も分かりやすいため、初めてのキャンプにもおすすめです。
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初心者におすすめ:テントファクトリー トンネル2ルームテント
ファミリーキャンプ初心者の方は、とにかく設営の手間がかからず、お子さんが小さい場合にはパパ・ママのうちどちらか一人で設営が可能であると安心ですね。
トンネル型のテントは設営が簡単であるうえに、テントがタープを兼ねることが出来るので、テントと別にタープを設営する手間を省くことができます。
その中でもテントファクトリーのトンネル2ルームテントは専用のインナーマットとグランドシート、予備のポールまでついてお手頃な値段設定でおすすめです。
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コスパ最強のテント:ノースイーグルシリーズ
コスパの代名詞とも言えるのが、ノースイーグルのテントです。
ファミリーで使用されることの多い4〜5人用テントを例に挙げると、王道テントと同じ広さ・型のもので価格は2分の1程度といえます。
代表的なワンポールテントでいうと価格は3万円ほどで、組み立てやすさと軽量さが特徴です。
天井が高いため空間も広く快適で、デザイン性も支持されており、長年愛用するキャンパーも多いです。まさにコスパ最強といえるでしょう。
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ちょっぴり個性的なファミリーテント:チャムス ブービーハウス
チャムスのブービーハウスは、ベルテント型で広々した空間と、鮮やかなカラーリングが特徴です。
2019年新作モデルなうえに、4色展開されているカラーはどれも個性的で目立つこと間違いなし。
個性的な見た目で、ファミリーだとお子さんが自分のテントを見つける際にも目印として役立つかもしれませんね。
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おしゃれキャンパーご用達ファミリーテント:ノルディスク アスガルド
生成色のコットンテントは、キャンプ場の自然や他のキャンプグッズと合わせて写真映えすることもあり、ファッション性を重視するキャンパーから支持されています。
その中でもデンマークで誕生したブランド、ノルディスクはコットンテントの展開が豊富で、中でもベル型のワンポール式テントである「アスガルド」が最も有名です。
設営にはやや時間がかかり、コットンなためお手入れも必要ですが、一度設営してしまえば、天井が高く、室内で作業しやすいので小さいお子さん連れでも作業がしやすく、ゆっくりとグランピングのひとときを楽しむのもおすすめです。
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ワンタッチテント:DODワンタッチテント
ファミリーキャンプを手軽に始めたい、自分はキャンプが苦手だけど子どもに経験させたいといった人にとって、ワンタッチテントは心強いですね。
DODのワンタッチテントは、地面に広げたらロープを引くだけで設営可能な優れもの。
組み立てに必要な時間はなんと約15秒というから驚きです。
組み立て作業や複雑な説明書が苦手という方や、とにかく設営には時間をかけずにキャンプを楽しみたいという方におすすめです。
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さいごに:お気に入りのテントで家族の素敵な思い出づくりを
今回は、はじめてのファミリーキャンプでのテント選びの基本と、特徴別のおすすめテントをご紹介しました。
理想のファミリーキャンプのかたちは人それぞれですが、家族にとって素敵な思い出を作りたいという想いはみんな同じですよね。
ぜひあなたのファミリーキャンプにとって最高のパートナーになるテントを見つけて、家族で素敵なキャンプを楽しんでください。