マンモス・レイクス(Mammoth Lakes)は地名の通り、大小いくつもの湖が点在している山岳リゾート地です。冬はカリフォルニア州では屈指の規模を持つスキー場として知られていますが、夏はスキーゲレンデを活用したマウンテン・バイクやハイキング・登山などが人気で、多くの観光客とキャンパーで賑わいます。標高が約2400メートルの高地にあり、多くの高校や大学の陸上部やクロスカントリー走部などの合宿地としても利用されています。日本の上高地や菅平を想像してもらっても、当たらずとも遠からずと言ってよいでしょうか。
マンモス・レイクスの魅力
マンモス・レイクスはアウトドア愛好家にとっては天国のような場所です。雄大なシエラネバダの山々をバックに、距離や難度が様々なトレイルが数多くあります。そしてその入り口はキャンプ場とつながっていることも多いです。本格的な登山からハイキングまで、あるいはマウンテン・バイクや乗馬なども好みに応じて楽しむことができます。湖と川に囲まれていますので、釣りやカヤックなどの水に親しんだアクティビティも盛んです。
マンモス・レイクスでは万年雪も見られるぐらいで、夏でも湖の水はとても冷たいのですが、元気のある人たちが突き出た岩から湖に飛び込んだり、滝つぼで水遊びをしたりする光景があちこちで見られます。
マンモス・レイクスへの行き方
マンモス・レイクスはカリフォルニアのほぼ中央に位置しています。世界的に有名なヨセミテ国立公園のすぐ近くと言ったほうがわかりやすいかもしれません。
日本からの直行便があるサンフランシスコとロサンゼルスのどちらからも約5~6時間のドライブです。近くにあるマンモス・ヨセミテ空港という小さな空港まで乗り継げば、そこからはほんの10分ほどで着くことができます。
キャンプ場の選び方
マンモス・レイクスには大小19個のキャンプ場があります。その殆どが湖畔や川に近く景色の良い場所にあり、テントスペースの料金は一泊20~30ドルぐらいのところが多いようです。
カリフォルニア州政府が運営する大変便利な観光案内ウェブサイトがあって、そこではマンモス・レイクス一帯のキャンプ場だけではなく、ホテル、レストラン、アクティビティなどの様々な情報を得ることができます。
予約の仕方
残念ながら上の観光案内ウェブサイトには予約システムがありません。オンライン予約は他の国立公園の場合と同様、下のサイトから行うことができます。
当日先着順枠について
マンモス・レイクスのキャンプ場も夏休み期間中は予約で埋まってしまっていることが多いのですが、殆どのキャンプ場では”Walk-Up”と呼ばれる当日先着順枠のテントサイトを用意してあります。
これは早い者勝ちですので、朝のうちにキャンプ場に着いて、空いているテントスペースを探します。スペースが見つかったら、まずは車を停めて場所を確保して、入り口付近にある管理オフィスでお金を払います。
絶対に大丈夫だとは断言することはできませんが、筆者自身の体験では、この2年続けて8月のピーク時期にこの方法でテントサイトを確保できています。どのキャンプ場を見ても、空いているスペースはいくつかあるようです。
イチ押しのキャンプ場:TWIN LAKES CAMPGROUND
瓢箪のように2つの連なった湖の近くにあるキャンプ場です。93個あるテントサイトはどれもゆったりとした広さで、8人用の大きなテントを張っても、まだスペースに余裕があります。それぞれのサイトにはテーブルと焚火グリルもあります。
入口付近には食料品や土産物などが売っている売店とコイン式シャワーがありますので便利です。釣りが好きな人にはエサや貸しボートも扱っています。
湖を挟んですぐ隣の敷地にはすこし高めのロッジがあり、そこのレストランで豪華なランチやディナーを楽しむこともできます。
もしキャンプ・サイトが取れなかった場合は
万が一、テントサイトが見つからなくても、さほど心配することはありません。マンモス・レイクスは元々がスキーリゾートなだけあって、“ビレッジ”と呼ばれるマンモス・レイクスの中心地周辺にはホテルやロッジなどの宿泊施設がたくさんあります。
このビレッジはちょっとした都会のようで便利です。なにしろ、ホテルやレストラン、スーパーマーケット、映画館まで揃っているぐらいです。アウトドア関係のショップもいくつもありますので、キャンプ中に足りないものがあっても大丈夫です。
最後に
マンモス・レイクスにはヨセミテなどの世界的な知名度はありませんが、それだからこそアメリカならではのキャンプ旅行を気軽に楽しむことができます。周りも外国人観光客の姿はさほど目立たず、地元の家族連れが多い印象です。アクセスするにも比較的便利な場所にありますし、必要な費用もヨセミテに比べたら格安と言ってよいでしょう。ぜひ一度訪れてみてください。