焼く前の準備は…?
それでは早速、準備物から紹介していきましょう。
まずは食材。
・パン
・ウィンナー
これだけでもOKですが、野菜もあると、さらに良いですね。
今回は、レタスを使います。
お好みで、トマトや、せん切りキャベツなどをはさむのも良いでしょう。
ウィンナーの代わりに魚肉ソーセージを使ったり、いろいろアレンジを楽しんでみてください。
「ケチャップやマスタードを上にかけないの?」
と思われる人もいるかもしれません。
じつは、このあとアルミホイルでパンを包みます。なので、この時点で上にかけていると…。
そうです。包む時に、アルミホイルにベタッとケチャップやマスタードが付いてしまうのです。
それを避けるため、ウインナーの下にケチャップやマスタードを塗っておくという方法もあります。
もちろん、焼けた後、食べる直前に上にかけても良いでしょう。お好みでどうぞ。
食材の準備が整ったら、アルミホイルで包みます。
アルミホイルから露出している部分があると、そこだけ焦げてしまう恐れがあるので、全面をきれいに包みましょう。
アルミホイルで包んだら、それを牛乳パックに入れます。一般的なホットドッグ用のパンだと、1リットルの牛乳パックにちょうど入るサイズです。
なお牛乳パックは、よく乾かした状態の物を使いましょう。
さあ、焼きたい…! でも、その前に。基本の知識と、火を使う時の安全管理
さて次は、お楽しみの「焼く作業」へと進んでいくわけですが…
ここで1つ、大事なポイントです。
物が燃えるためには、何が必要かというと…
そうです。酸素(空気)です!
たとえば、こんなふうに地べたに置いた状態で火を着けると、どうなるでしょうか?
お察しの通り、横や上の部分は燃えても、空気の通りが悪い下の部分は燃え残ってしまうのです。
そのため、下の部分にも空気が通るような工夫をしなければなりません。
というわけで今回は、こんなふうにしてみました。
高さの同じコンクリートブロック2個と、網を組み合わせています。
網は、家庭用コンロの魚焼きグリルの、着脱式の網です。グリルから、網だけを取り外してきました。
他の方法としては、例えば餅を焼く網などを使っても良いでしょうし、バーベキューコンロの上に乗せて焼くのも良いでしょう。
そのように、身近にある物を使って出来るのは、お手軽で良いですね。
火の取り扱いにも十分に注意を!
キャンプ料理をする時、一番大事なのは「火の取り扱い」です。
・強い風が吹いていないか
・周囲(特に風下)に、ガソリンの携行缶や、枯れ草などの燃えやすい物は無いか
・水を入れたバケツを手元に置いておくなど、消火の準備は出来ているか
などなど、しっかり事前に確認しましょう。
「自分は初心者だから」ということで心配なら、キャンプに慣れている人と一緒にするのが賢明です。
庭でも出来る簡単料理とはいえ、基本である安全管理を大事にしてこそ、アウトドアを楽しめるのです。
いよいよ! 焼いてみよう!
さあ、準備が整ったら、いよいよ火を着けてみましょう!
ここでまた、一工夫。
このように、牛乳パックの下の面の一部分に、手でビリビリと破れ目を作ります。
ハサミやカッターを使わずに「手で」破るのがポイントです。これによって、破れ目のところにケバケバと細かな繊維が露出するのです。
その部分にマッチやライターの火を近づければ、とってもスムーズに燃え始めます。
もちろん、横の面や上の面ではなく「下の面」に破れ目を作るのは、
着けた火が「下から上へ」とジワジワ広がっていくからです。
キャンプ料理の基本その1 焚き付けは新聞紙? それとも牛乳パック? の記事でも紹介した通り、
牛乳パックを燃やすと、安定した火がだいたい3〜5分間ほど持続します。
火の燃え方は、
・牛乳パックの紙質や乾き具合
・その日の空気の湿度や、風や、気温
などによって毎回毎回、異なります。
「全く同じ燃え方」というのは、二度と見られないのです。陶芸なんかにも似てますね。そこが、キャンプ料理の楽しさでもあります。
火は「上へ、上へ」と向かうので、やっぱりどうしても下の面が不完全燃焼になりがちです。
その場合は、途中で火バサミなどを使って上下ひっくり返すと良いです。
素手や、熱に弱い化学繊維の軍手・手袋で触るとヤケドの危険があります!
十分、気をつけてください。
燃え尽きたら、アルミホイルを開いてみましょう。
燃やした直後は、素手で触ると熱いです。綿素材の軍手をはめていると安全です。
ほかほかホットドッグの出来上がりです!
レタスは、しんなり。
片方の先っぽが少々焦げてしまいましたが、これは牛乳パックの底の部分が最後に強く燃えるせいですね。なので、最初に牛乳パックに入れる時、一番奥までギュッと詰め込まないほうが良いです。
まとめ
庭でも出来る超・簡単メニュー「牛乳パックでほかほかホットドッグ」、
如何だったでしょうか?
「これなら、自分にも出来そう」と、実際にチャレンジしてもらえると嬉しいです。
泊まりがけでキャンプ場へ出掛けた時の朝食メニューとしても良いですし、
子供に初めてキャンプ料理を教える時の練習メニューにもピッタリでしょう。
また、安全管理のことや火の取り扱いの基礎知識についても、記事の中でいくつか触れました。
初心者のかたは、まずは基本を大切に、簡単なハードルからクリアしていって経験値を積み、徐々に高いレベルへと挑戦していって頂きたいと思います!
そんな初心者のかたのために、今回は超・簡単な「牛乳パックでほかほかホットドッグ」の作り方を紹介します。
アウトドアへの第1歩の練習にピッタリですよ!